2016年8月19日金曜日

リオ五輪で吉田沙保里選手が4連覇を逃したのは残念だが・・・

なんやかんやと忙しくてブログを書くことができないでいるが、リオ五輪で日本選手が活躍しているのをチョコチョコ視てはストレスを発散している。

女子のレスリングの活躍はめざましい。前半で3人も金メダルに輝いたので、その後の日本選手も全員が金メダルを獲って欲しいと期待を膨らませていた。とくに吉田沙保里選手が五輪4連覇を達成するのを楽しみにしていた。やってくれるだろうと思って視ていたが、初戦を戦う吉田選手を視ていると、どこか精彩を欠いていたような気がした。鋼のような力強さや躍動感が感じられなかった。

決勝では、逆転を狙って攻めた瞬間に体勢を入れ替えられてしまい、相手のポイントになってしまった。残念であるが、相手の力量が上回っていたから結果は仕方がないことである。

私が言いたいことは、その後の吉田選手の王者らしからぬ振る舞いが、誠に残念であった、ということである。負けた悔しさからか、金メダルを逃した悔しさからか、自らの不甲斐なさからか、傍目をはばからずにマットに泣き伏してしまい、しばらく立ち上がらなかった。

期待を一身に背負い、4連覇を目指したにもかかわらず不本意ながら負けてしまったのだから、彼女の気持ちはわからないでもないが、というより、とてもよく理解できるのだが、王者たるもの、いつかは負ける日が来ることを常に念頭に置いていたはずだし、金字塔を築き上げた王者である自分を負かした相手を笑顔で賞賛してほしかった。そして、悔し泣きにしろ何にしろ、誰もいないところで一人で泣き崩れるのはかまわないだろうが、対戦相手を前にして、王者たるものが負けて泣き崩れるのは、真の王者になりえていなかったからではないか、と思ってしまう。吉田選手の振る舞いは、あまりにも子どもじみていた。そのことが、残念でしかたがなかった。

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