2017年12月5日火曜日

羽生棋聖が竜王戦に勝ち竜王通算7期になり永世竜王の称号を獲得し永世七冠を達成した

10月ころからツイッターを始めて、そちらに興味が湧いて、このブログをしばらく留守にしていたが、今日は書かずにいられない。

私が将棋棋士の羽生善治氏の大ファンであることは前にも書いたが、きょうの竜王戦第5局で、渡辺明竜王を87手で破り、4勝1敗で竜王位を獲得した。これで竜王位通算7期となって、永世竜王の称号も獲得した。と同時に、将棋の七大タイトルすべてで永世位を獲得し、永世七冠という前人未到の偉業を達成した。終局後の記者会見の様子をご覧ください。

今年に入って、王位と王座の二冠を若手に奪取されて棋聖の一冠だけになった羽生さんだが、竜王戦では、予選では強者が集う1組で優勝し、挑戦者決定戦では2勝1敗で松尾八段を破って挑戦者になった。

近年の竜王戦では、挑戦者決定戦で敗れたり挑戦者決定トーナメントで敗れるなど足踏み状態が続いていた。将棋ファンの多くは、羽生さんに竜王位をもう一期獲得して永世竜王の称号を得てほしいと思っていたが、難しいのではないかとも思っていたことだろう。

竜王といえば9連覇通算11期を誇る渡辺明氏と言われるほどで、羽生さんも2度挑戦して負けている。そのうちの一戦は、3連勝後の4連敗という将棋タイトル戦史上初の出来事で敗れている。

しかし、今回は違った。敗れた1敗は得意戦法とは言えない中飛車で戦った結果であるが、他の4勝は、どれも完勝といえる戦いっぷりだった。とくに今日の最終戦は見事なものだった。

昨日の封じ手からは全くミスのない攻め将棋で、87手という短手数で、激戦とは言えない圧勝dあった。2日制のタイトル戦といえば、2日目夜までかかることが多いが、きょうは、4時すぎという明るいうちに終わった。

大いに満足で、気分の良い一日であった。老妻曰く。「ほんとに、羽生さんの大ファンなのね」。

2017年10月17日火曜日

不在者投票へ行ってきた

投票日の日曜日に東京で用事があるので(選挙日程が決まるずっと前からの予定)、きょう、小雨の中を老妻と期日前投票に行ってきた。近くに何か所かあるうちの投票所の中では住民数が多い地域にある投票所だったせいか、列をなすほどに大勢が来ていた。

老女の二人連れが、「誰にしたらいいのか、わからない」と笑いながら話していた。まあ、そんなものかもしれない。「教えましょうか」と冗談言ったら、近くにいた老男(こういう言い方はないのが不思議)たちが、睨むように目を向けたので、「ははは」と笑って、その場を去った。

もし、その場で助言したり、声高に特定候補、特定政党を口にしたら、どうなんだろう。

投票所を出ると、たすき掛けの若い男性立候補者が一人でマウンテンバイクのような自転車を押して歩いていた。自転車走行禁止区間だったからだが、話しかけると、「これで一人で回っているんです」とのことだった。

期日前投票がすっかり定着した感がある。これなら、投票期間を最初から2週間くらいとればいいのに、とも思うが、経費や投票済み用紙の保管などの関係で大変か、とも思った。それでも、色々と工夫すれば、もっと簡単に投票できる方法があるような気もする。

ここずっと小雨模様の天気が続いていて、例年のように自宅庭で収穫した渋柿をつかって干し柿づくりをしたが、終日外に干すことができない。雨が当たらないところに出してはみたが、干すどころかかえって湿気てしまうようなので、玄関の土間で扇風機を当てっぱなしにしている。今年はおいしい干し柿ができそうもない。

2017年10月11日水曜日

田んぼの中で言いたい放題の安倍首相-稲が泣いている・・・

ネット上で評判になっている安倍首相の田んぼの中での第一声。亀岡候補は、首相が演説に来るので稲刈りを待ってほしいと農家に依頼したそうだ。

ネット上では、安倍首相を揶揄した次のような書き込みも見られる。面白い・・・

このあたりならですね、例えばですよ、ミサイルは飛んでこなさそうだという判断からでございます。国民の命を守るためには、まずですね、いいですか、まずは自分の命を守らなければいけないというのがですね、これはですね、李下に冠を正さずというじゃありませんか。

私はですね、この後ろの田んぼが示しているようにですね、広辞苑にもありますよ、「実るほど頭の下がる稲穂かな」でございます。これはですね、「学識や徳行が深まると、その人柄や態度が謙虚になる」ことのたとえでございます。実るほど頭(こうべ)を垂(た)るる稲穂かな」とも言うのでございます。でもですね、これは、学識や徳行が深い人のことでございます。ですからね、学識や徳行が深くないとですね、(後ろをふぃりかえって)本当ですね、首を垂れるどころか、倒れっちゃうんですね。

2017年10月9日月曜日

日本記者クラブ党首討論会

日本記者クラブの党首討論会をご覧ください。各党党首の発言内容と態度、表情から、誰が、どの党が、国民を幸せにし、平和な国を導いていくのか判断できるでしょう。

2017年10月5日木曜日

公明党も綱領で言うこととやってることとが一致しない-党名は、「こうめえても党」にしたらどうか

公明党の綱領を見てみた。綱領で言っていることと、いま、山口代表が安倍首相の僕(しもべ)のように奮闘していることとだいぶ違うんじゃないのか。自民党と同じく、羊頭狗肉だ。公明党ならぬ「こうめえても党」だ(ちょっと苦しいが、「こうめえても」は「こう見えても」のことと理解されたい)。

長くなるが、気が付いたところを抜粋しておく。いかに羊頭狗肉かがわかるだろう。

十八世紀以来の人権尊重の歴史的推移は、まず国家権力の干渉から個人の諸権利を守ることを主眼とした市民的・政治的自由権の確立として出発。次に国家に人々の生活の保障を求める生存権・社会的基本権へと発展。そして今日においては、平和にしても開発にしても、すべては究極目的である人権の実現――人間が人間らしく平和に幸せに生きることの保障である、との位置付けがなされるに至っています。

われわれの目標とすベき国内社会像は、「生活者優先」を基調とする、成熟した文化・福祉国家であり、その実現に全力を期していきます。

国家、行政、社会はすべて国民=生活者のためにあり、生活者に奉仕するという理念を確立すべきです。また、従来の生産者優先のあらゆる社会システムを見直し、生活者を重視した新たな制度・体制・機構を構築することです。

エコロジーを重視する立場から利潤と効率一辺倒の「経済の論理」や近代文明そのものに潜むゆがんだ自然観、地球観の見直しが欠かせません。

冷戦終結により第三次世界大戦・熱核戦争の脅威がやや遠のいたとはいえ、すでに膨大に蓄積された核兵器の存在は、種としての人類の絶滅をもたらすものです。

ラッセル=アインシュタインが提唱した「人類の全面的破滅を避けることは、他のすべての目標に優位すべきである」との、“人類的生存権”の原則に立つべきです。

わが国は、世界の繁栄と平和で公正な国際社会をめざし、国連中心主義の立場に立って国連を改革し、国連の役割強化を図るとともに、国連とわが国との連携強化を軸にした平和の確保や軍縮、緑の回復など地球環境保全、南北問題の解決などに積極的な役割を果たすべきです。

戦後、日本国憲法と地方自治法の制定によって地方分権が制度としては保障されたにもかかわらず、それを具体化するための中央政府からの権限移譲や事務の再配分、地方財政の抜本的強化が一向に進まず、今なお中央集権構造が続いているのが現実です。

われわれは、いかなる時代、いかなる社会にあっても、「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」との誓いを貫き、常に民衆の側に立つことを信条とします。われわれが内に求め、行動の規範とするのは、高い志と社会的正義感、モラル性、強い公的責任感、そして民衆への献身です。これこそ公明党議員が身上とすベき特質です。(平成六年十二月五日決定)平成十年十月二十四日一部改正)

かつては、こんなこともやっていたのに。いま、恥ずかしくないのか。


2017年10月2日月曜日

自民党は、この際、党の綱領や党名を変更した方が良いのではないか

自民党が、自由民主党の略称であることを知らない人もいるようだ。「自由」と「民主」という戦後の日本が戦前の日本と決別したことを象徴する2文字を結び合わせて作られている。とても立派な党名であると思う。

この党名がどのようにして決まったかについては、自民党の公式サイトに次のような説明がある。

最後まで問題になったのは、新党の名称でしたが、広く党内外に公募した結果、自由民主主義を最も端的に象徴する「自由民主党」に決定しました。

自民党の公式サイトには、以下のような立党宣言も掲載されている。

立党宣言
昭和三十年十一月十五日
 政治は国民のもの、即ちその使命と任務は、内に民生を安定せしめ、公共の福祉を増進し、外に自主独立の権威を回復し、平和の諸条件を調整確立するにある。われらは、この使命と任務に鑑み、ここに民主政治の本義に立脚して、自由民主党を結成し、広く国民大衆とともにその責務を全うせんことを誓う。
 大戦終熄して既に十年、世界の大勢は著しく相貌を変じ、原子科学の発達と共に、全人類の歴史は日々新しい頁を書き加えつつある。今日の政治は、少なくとも十年後の世界を目標に描いて、創造の努力を払い、過去及び現在の制度機構の中から健全なるものを生かし、古き無用なるものを除き、社会的欠陥を是正することに勇敢であらねばならない。
 われら立党の政治理念は、第一に、ひたすら議会民主政治の大道を歩むにある。従ってわれらは、暴力と破壊、革命と独裁を政治手段とするすべての勢力又は思想をあくまで排撃する。第二に、個人の自由と人格の尊厳を社会秩序の基本的条件となす。故に、権力による専制と階級主義に反対する。
 われらは、秩序の中に前進をもとめ、知性を磨き、進歩的諸政策を敢行し、文化的民主国家の諸制度を確立して、祖国再建の大業に邁進せんとするものである。
 右宣言する。

う~ん、すっばらしい!

「自主独立の権威を回復」とか、「平和の諸条件を調整確立」とか、「民主政治の本義」とか、「古き無用なるものを除き」とか、「社会的欠陥を是正することに勇敢」とか、「ひたすら議会民主政治の大道を歩む」とか、「個人の自由と人格の尊厳を社会秩序の基本条件となす」とか、「権力による専制と階級主義に反対する」とか、「知性を磨き」とか、「文化的民主国家の諸制度を確立」とか、素晴らしいことをたくさん言っている。自民党の公式サイトの説明では、この宣言で、「自由民主政治の基本精神を明らかにしました」とある。

そして、「党のあゆみ」を説明している中には、次のような記述がある。

 「党の性格」については、(1)わが党は国民政党である、(2)わが党は平和主義政党である、(3)わが党は真の民主主義政党である、(4)わが党は議会主義政党である、(5)わが党は進歩的政党である、(6)わが党は福祉国家の実現をはかる政党である、と規定し、「綱領」には、
一、わが党は、民主主義の理念を基調として諸般の制度、機構を刷新改善し、文化的民主国家の完成を期する
一、わが党は、平和と自由を希求する人類普遍の正義に立脚して、国際関係を是正し、調整し、自主独立の完成を期する
一、わが党は、公共の福祉を規範とし、個人の創意と企業の自由を基底とする経済の総合計画を策定実施し、民生の安定と福祉国家の完成を期する
と定めました。
 かくして、わが国戦後民主政治の発展に画期的な歴史を画する自由民主党の歩みは、ここに始まりました。なお、これより一カ月早く、社会党はすでに左右両派の統一をみていましたから、いわゆる保守・革新の二大政党時代が本格的に幕あけしたことになり、日本の政治は、これを契機として全く新しい前進を示すものと期待されたのです。

うーん、すばらしい。

長々と引用したが、これを読んで、いまの自民党に重ね合わせることができるだろうか。党名や国名、年号などを伏せて、どこの党のことを言っているのか受験生に問えば、どんな党名が出てくるだろうか。自民党所属議員や自民党員、自民党支持者にも問うてみたい。

あっ、一番先に安倍首相に問うたらいいのかもしれない。「これはですね、アメリカ民主党のことでございます」と言うかもしれない。また、「立党宣言」とか「党のあゆみ」、「綱領」を読んだことがあるかと尋ねれば、「つまびらかには読んではいませんが」と答えるかもしれない。

菅官房長官なら、「承知していない」とか、今の自民党とは大違いだが、と質問すると、「問題ない」と答えるかもしれない。

上で紹介した「党の性格」では、自民党は、「国民政党」であり、「平和主義政党」であり、「真の民主主義政党」であり、「議会主義政党」であり、「進歩的政党」であり、「福祉国家の実現をはかる党」だと言っている。こんな素晴らしい政党なら大歓迎だ。

ところが、まさに、羊頭狗肉という表現がぴったりのように、この何十年も、「立党宣言」や「党の性格」、「綱領」で言っていることとは正反対のことをやり続けてきた。その極みが現在の安倍政権だ。自由民主党の党名が、恥ずかしくて穴があったら入りたい、と叫んでいるにちがいない。早く党名を変えてくれ~、とべそをかいているだろう。

もっとも、憲法を踏みにじるくらいだから、「立党宣言」や「党の性格」、「綱領」なんぞを無視することくらい屁の河童なんだろう。

ということで、憲法改正を叫ぶ前に、立党宣言を破棄したり、党の綱領を改正したり、党名を変更したりすることの方が大事な大事な先決事項であることを安倍首相に日本会議が忠告してやったらどうだろうか。

とうとう枝野新党が誕生することになった-本物の政治家の集団となることを期待

おそらく、民進党支持者やリベラル派は、枝野新党が誕生することを今か今かと待ち望んでいたのではないだろうか。

枝野氏に感心するところは、軽挙妄動することなく、民進党代表代行としての役割をキッチリと果たすべく筋を通して前原代表の方針に期待をかけて代表を支持しつづけながら、民進党と民進党議員のためを思い(それは国民のためだとも思う)、代表と会談を重ねてきたことだ。組織人であることと民進党代表選挙の結果をしっかりと自覚して行動していたことだ。

そして、おそらく、そうした彼の行動を理解し、支えていた仲間が民進党内部に少なからずいて、彼らもまた、軽挙妄動をすることがなかった。軽挙妄動したのが前原代表と彼の支持者であったことと極めて対照的である。

前原代表は、“すまん、悪かった”と民進党員に謝罪して、「希望の党」の“選別審査”に申請し、小池代表に“私を排除しないで下さい”と再度頭を下げて、「希望の党」の一兵卒として頑張ることだ。

これまでに一連の“騒動”は、本物の政治家と国政を誰にゆだねればいいか/誰にゆだねたらだめかを誰の目にも明らかにしてきたが、そのことに拍車をかけたのが、小池「希望の党」代表とその取り巻き連中や民進党脱党者たちの度重なる妄言・妄動であった。

これを機会に民主党が再生して、現在の危い政治状況を一刻も早く一掃してほしいと願うばかりだ。不正とデタラメがまかり通り、トンデモナイ輩が空っぽの脳みそで好き放題に政治をもてあそび日本と国民を危い状態に陥れている。民主党が本物の政治家の集団として国政をリードして平和で嘘とデタラメのない豊かで世界に誇れる日本を作っていってほしいと願うばかりだ。

新党の名称が取りざたされているようだが、やはり民主党がいいだろう。短くて簡潔で、省略表現も必要がない(省略表現ができない)。そして、「希望の党」や「日本のこころ」、「日本維新の会」のように子どもだましのような知性のかけらも感じさせない名称と際立って対照的に感じさせるからだ。