2014年11月4日火曜日

今年2回目のユーザー車検に行ってきた

今年の3月にユーザー車検に行ってきたことをこのブログに書いたが、主に家族が使っているもう一台の車が今月末に車検切れになるので、今日、またユーザー車検に行ってきた。

ちなみに、「今年の3月にユーザー車検に行ってきたことをこのブログに書いた」という上の文章は、いろいろな読み方ができるので悪文である。「今年の3月にユーザー車検に行ってきた」ことを「このブログに書いた」のか、「ユーザー車検に行ってきたことを」、「今年の3月に」、「このブログに書いた」のか一読しただけではわからないからだ。伝えたいことは、「今年の3月にユーザー車検に行ってきたこと」を「今年の3月にこのブログに書いた」ということなのだが、上の文章では、読み手にそのようには伝わらないかもしれない。一つの文章が複文になっているからである。

複文とは、一つの文章の中に、主語と述語で構成される単文が複数含まれている文章を言う。辞書では次のように説明している。

主節と従属節から成る文。主節の一部に従属節が含まれている文。「誰もが雪が降ると思っている」、「雪が降ると、電車が止まる」、「雪が降る日は寒い」の類で、「雪が降る」が従属節でそれ以外が主節。(広辞苑)

構造上からみた文の種類の一。主語・述語の関係が成り立っている文で,さらにその構成部分に主語・述語の関係がみられるもの。「花の咲く春が来た」の類。(大辞林第三版)

では、どのように書けばすんなりと真意が伝わるか、試しに書き換えてみる。

(1)今年の3月にユーザー車検に行ってきた。そのことを、同じ月にブログに書いた。
(2)今年の3月にユーザー車検に行ってきた。すぐにそのことをブログに書いた。

このように、2つの単文に分けて書いた方が読む方に誤解されずに済むだろう。あるいは、「ユーザー車検に行ってきたことを今年の3月にこのブログに書いた」のように書いてもいいかもしれない。ふつうは、ずっと昔にユーザー車検に行ったことを、ずっと後になってブログに書いたりはしないだろうから、今年の3月にユーザー車検に行ってきたんだな、と読者は読み取ってくれると思う。または、「ユーザー車検に行ってきたのは今年の3月13日で、そのことを当日のブログに書いた」とすればいい。もっとも、こんなことを書き連ねないで、推敲した後の文章を認(したた)めればよいことだと言われそうだが、わかりやすくて、誤解/誤読されない-文章を書くことは難しいことだと常々思っているので、つい、話が横道にそれてしまった。

さて、話を戻すことにする。今回ユーザー車検にもっていったのは、平成23年登録の軽ワゴン車で、走行距離は23,700Kmである。数日前にはオイル交換を済ませておいた。昨日は、2時間ほどかけて、エンジンルームの清掃やタイヤ、下回り、ワイパーの点検を行い、車体の汚れを落とした。エンジンルームには土埃(つちぼこり)がけっこうたまっている。水に濡らしたぼろ布で拭き取っていくと、購入時のようにきれいになった。ボンネットの隙間(すきま)には、松葉などの枯れ葉も挟まっていて、取り去るのにけっこう手間がかかってしまった。ウィンドウ・ウォッシャー液を補充する。クーラントが必要量の下限までしか入っていなかったので、近くのホームセンターに行って補充液を税込み150円で購入し、そのホームセンターの駐車場でボンネットを開けて補充する。ピッタリ上限まで入った。

予約はインターネットで先月末にしておいたが、予約していなければ受検できないわけではない。11月の上旬という“中途半端な時期”のせいか、車検場は混んでいなかったことと、3月に車検を受けた軽自動車は平成10年登録の“大古車”だったが、今回のは登録後3年の初回車検なので、特に不具合などもなく検査では何も指摘されることないだろうから短時間で帰れるな、と思って気が楽になった。

記入用紙を60円で購入し、重量税6,600円と検査手数料1,400円を支払う。自賠責保険料が26,370円。その合計34,430円が今回の費用。自賠責保険料が費用の77%を占める。車の所有者は、任意保険と自賠責保険と2つの保険に入っているのがふつうだが、車の保険料の仕組みもよくわからない。

用紙に必要事項を記入する。何回ユーザー車検をやっていても、書類の記入漏れを毎回のごとく犯してしまう。特に記入用紙がややこしいわけではないが、いくつかの書類に同じようなことを記入するので、つい見落としてしまう。今回も、受付の女性が親切丁寧に赤鉛筆で記入漏れ箇所をマークしてくれて、無事、書類完成。「初めてですか」と聞かれたので、「何回もやっていますが、いつも緊張して」と答えると、ニコニコと笑いながら、「では、コース1から入って下さい。不安なら、ラインを見学してからにしたらどうですか」と言ってくれた。礼を言って、コース1の車列に並ぶ。この車検場は2つのコースがあり、コース2には、整備士の持ち込み車やユーザー車検でも慣れた人の車が並ぶ。私は、いつもコース1に並ぶ。

コース1に車を入れて待つが、車列が全然動かない。何かトラブルでもあったのかと思ったが、そうではなく、検査員の交代時間であったために、検査ラインが動いていなかったのだ。そのため、20分間待つことになった。交代時間があることを知らなかったが、検査ラインの入り口に交代時間が書いてあった。そのことを知っていた受検者は、車を車列に置きっぱなしにして、外へ出てタバコを吸ったり、書類を持って事務所を往復していた。慣れている人の行動である。

ラインに入ると、まずは検査員が車体全体を点検する。指示に従ってボンネットを開け、一度車外へ出る。検査員が懐中電灯を照らしてボンネット内を点検し、車内も点検する。ウィンドウ・ウォッシャーを出してワイパーを動かす。モタモタしていると、ここでも「初めてですか」と聞かれた。「何回もやっていますが、いつも緊張して」と同じように答える。マスクをした検査員は、うんうん、と頷(うなず)きながら、「では、前に進んで」と言う。前方の電光掲示板と音声の指示に従ってラインを進む。別の検査員が付き添うようにして優しく指示してくれた。

この車には、車内に光軸を何段階かに調整するダイヤルが付いている。乗り始めの頃は、おもしろがって目盛りの位置を色々と変えてみた。その後は2にしていたのだが、その目盛りを0にして計測するのだと検査員がダイヤルを回してくれた。ライトを上向き(ハイビーム状態)にしての光軸検査で、〇(まる)ではなく✕が表示された。「あれ?」と思った。検査員も首をかしげるような様子で、もう一回検査してくれたが、やはりダメだった。不合格である。

ジャッキアップされての下回り検査が終了してラインから出ると、「光軸を調整して再検査を受けて下さい。4時までです。次の日になると検査料を再度払うことになります」と検査員に言われた。ガッカリしてしまったが、早速、検査場近くにある大手カー用品店に行き、調整してもらう。税込みで2,160円だった。車検場に戻って、再度コース1に入る。光軸の再検査であることを伝えると、検査員はわかっているといった様子であったが、再検査でもボンネットの中は再度点検するとのことだった。その後は光軸検査だけを受けて、無事合格。新しい車検証と検査標章(ステッカー)をもらい、帰途についた。

今日は短時間で終わると思ったが、豈図(あにはか)らんや、2時間もかかってしまった。これで、今年も2台のユーザー車検を終えた。ユーザー車検に行くことは、私にとっては常に挑戦-チャレンジ-であり、冒険である。しかも失敗を重ねている挑戦であり、冒険であるが、こりずに挑戦しつづけているのは、車好きで、おっちょこちょいだからかもしれない。また、2年後に挑戦するのを楽しみにしておくことにしよう。

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