2015年10月16日金曜日

糸谷竜王が防衛初戦で渡辺棋王を破る快挙

糸谷竜王が、昨日と今日の2日にわたって行われた第28期竜王戦七番勝負の初戦で、挑戦者の渡辺棋王(永世竜王)を142手の熱戦の末に破った。終盤、一進一退の攻防が繰り広げられて、はらはらさせられたが、最後は即詰みに討ち取った。

糸谷くん(と呼ばせてもらう)が若干26歳で初タイトルの竜王位を奪取したのが昨年の12月で、このブログでも祝福の記事を書いたが、はや防衛戦を迎えた。挑戦時は七段であったが、竜王位獲得で八段になった。初防衛に成功すれば、規定により九段に昇段する。すごいことだ。

挑戦者の渡辺棋王も31歳と若いが、竜王位9連覇という偉業の持ち主で、獲得タイトル数15期という名棋士である。時折テレビなどで棋戦の解説をするが、実に明快、論理的である。超一流の棋士に対して言うのも何だが、将棋をよく知っているという印象が強い。

羽生ファンの私には、渡辺棋王は羽生四冠のにっくき天敵ともいえる存在であるが、そのくせ、彼の隠れファンでもある。糸谷竜王のファンでもある私には、したがって、今回の防衛戦を複雑な思いで観戦している。

一方では、糸谷竜王が防衛して九段になって欲しいが、渡辺棋王にも竜王に復位して欲しいとも思う。そして、羽生四冠にも、竜王位をもう1期獲得して、永世竜王になってもらいたいとも思う。

そんな、こんなで、へぼ将棋を趣味とする私は、今回の竜王戦に興奮させられている。

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