2014年3月13日木曜日

ユーザー車検に行ってきた

 愛車の車検の時期がやってきた。今月末が期限だが、一昨日インターネットで予約を入れようと空き日時を調べたら、直近では、今日13日の4ラウンド(受付時間:14:25-15:45、検査時間:14:30-16:00)が空いていたので予約した。

 ちなみに、愛車は軽の商用車(アルト・バン)で平成10年式の4速マニュアルミッション。走行距離11万1,600Km。ステアリングはMOMO製で、ホイールはアルミだ。外付けだが、panasonicの7インチのカーナビも付けてある。10万キロ近くなったときに、こすり傷も目立つしエンジン音も少しうるさく、クラッチが一度おかしくなって修理したこともあったり、窓落ち状態になっていたドアウィンドウを修理するやら手動でウィンドウを開閉するためにグルグルまわすノブを交換したりしたので、家族は買い換えを勧めたが、他には大きな故障もなく、力強く、よく走るし、第一に愛着があったので、タイミングベルトを交換して乗り続けることにした。それと、自宅の駐車スペースに2台となると、古い軽自動車のサイズでないと収まらないという理由もある。

 予約を入れてから、車検前日の12日に、一通りの点検をした。ボンネットを開けてエンジンまわりをチェックし、汚れを落としたり、ウィンドウ・ウォッシャー液を補充したりした。エンジンオイルは日頃からまめに交換しているので、液量の点検だけをした。ヘッドランプやブレーキランプ、ウィンカーが正常に機能しているかは妻に車の前後にまわってもらって確認した。下回りは腹ばいになって目視点検をした。これといって不具合はなかった。

 車検当日は大雨と強風。前日に点検を済ませておいてよかった。車検場へいくとズラッと車の行列。3月は車検を受ける車が多いそうだ。車検に必要な書類を事務室で購入する。60円。審査手数料1,400円、自動車重量税7,600円、自賠責保険料26,370円を支払い、継続検査申請書と点検整備記録簿に必要事項を記入して自動車税の納税証明書といっしょに受付に出す。書類チェックの際に記入漏れがあって、その箇所を指摘されたので、再度記入し直して提出した。にこやかに対応してくれたので、きもちよかった。「この順番で検査官に渡して下さい」とクリップでとめられた書類一式をもって、ラインに入るために車列に並んだ。ここの車検場はラインが2つなので、順番が来るまでに雨風の中を大分待った。車検場渋滞というわけだ。

 もう、何回もユーザー車検をやっている。25年くらい前からだろうか。ずっと車を2台所有しているので、毎年のときや年に2回のときもある。経験は豊富だが、それでも、ラインに入って順に流れ作業のように点検が進められていくときには緊張して、いつもオタオタする。スピーカーから流れる指示と電光掲示板に写される指示とに耳と目を集中するが、今回もオタオタしまくった。幸い、女性検査員が付きっきりでテキパキと適切なアドバイスをしてくれたので、何とか最終段階まで進めた。

 毎回のことだが、車検場の検査官は、みな実に親切にだ。ユーザー車検に初めて行ったときに、役所がやることだから検査官はムスッとしていて不親切だろうな、と思っていたが、豈図(あにはか)らんや、「初めてですか」と聞いてから、懇切丁寧に手助けしてくれた。感激した。つなぎの作業服を着た自動車修理業者と覚しき人たちの車両がスムーズにラインを進んでいく中で、せかせることもなく一つひとつ、それこそ手取り足取りで、検査を進めてくれた。そういうことで、長い間ユーザー車検を続けてこられたというわけだ。

 ホーンやウィンドウ・ウォッシャーを出しながらのワイパーの作動、ヘッド・ライト、ブレーキ・ランプ、ウィンカー、ブレーキ、ハンドル、スピードメーター、排気ガス、ボルトやナットの締め具合などの点検項目は全てクリアした。ところが一つだけ不備を指摘された。シフトポジションを示す図というかマークというか、その類の物がないということだった。以前は、シフトノブに野球ボールに模したカバーがあって、そこにシフトポジションが描かれていたのだが、そのカバーがボロボロになったので剥がし取ってしまっていた。

 前回も指摘されたが、そのときは、車検場の近くにあるオートバックスに駆け込んで相談したら、黒の粘着テープに白色ペンで描いてくれた。それをハンドル近くに貼ってOKをもらった。今回も、それでいいと思って、その粘着テープをしっかりと貼り直していたが、今回はダメだった。市販のシフトポジション板を貼るか、ダッシュボードに直接手書きすればOKということだったので、また、オートバックスに駆け込み、事情を話してシフトポジション板があるかを尋ねたところ、「ありますよ。そういう方もいますよ」と言って陳列場所まで案内してくれた。

 しかし、そこにあったのは5速用で、4速用のは一つもなかった。残念。あわてて車検場に戻って、その旨を話し、手書きでということになったが、書くためのペンがない。「事務所で借りられますか」と聞くと、「事務所にはそういうものはないですよ」と言われた。でも、ままよ、と自賠責保険代理店のようなところで聞くと、「赤しかないですが、どうぞ」と油性の太いマーカーを貸してくれた。それで早速ダッシュボードに描いたが、グレー色の上に赤で書いたものだから、ハッキリと見えない。テープで貼っていたものの方がよっぽどよく見える。それでも、検査官は笑って、「まあ、いいでしょう」ということで、OKをもらった。そして、めでたく、新しい車検証と検査標章が渡された。検査標章はこれまでとは違ったデザインになっていた。

 さて、これで、またポンコツ愛車に2年間お世話になることになった。2年間もつかどうかわからないが、ますます愛着が湧いてきたので、次回の車検を楽しみに待つことにしよう。それとも、その間に買い換えることになるかもしれないが、そうなれば、そのときは、きっと、ガッカリというか残念というか、寂しい思いをするかもしれない。

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