2016年7月8日金曜日

今回の参院選は、日本がトンデモナイ国にならないために、とっても重要な選挙だ

参院選投票日が近づいてきたが、イマイチ盛り上がりが感じられない。我が家は郊外の大規模住宅団地の中にあるが、選挙カーや運動員の姿を見かけない。静かなものである。

参議院は良識の府などと言われてきたが、安保法案の例に見られるように、良識ある審議など、これっぽっちも行われずに、衆議院の下請け機関に成り下がっている。そして、参議院議員の多くは、そのことをちっとも恥とも不名誉とも感じない政治的知性も知識も矜持(きょうじ:プライド)も欠けた鈍感で軽薄な輩だ。

そうした輩が数を頼りに乱暴狼藉を働いている。今回の参院選では、与党と、それに与(くみ)しておこぼれを頂戴している幾つかの弱小政党が、そうした輩の数を増やして参議院を問答無用の狼藉の府に仕立て上げようとしている。

そうした狼藉者が参議院の議席の3分の2を占めると、憲法改正の発議が可能になる。安倍首相と仲間たちの言動を見聞きすると、日本が自国のトンデモナイ連中によって引き起こされた悲惨な経験を持っていることを全く知らないか、知ろうとせずに、脳内のどこをどのようにしたらそのような政治的言動ができるの理解に苦しむ。日本をトンデモナイ国にしようとする異国人か異星人ではないかと思えてくる。

良識の府が良識をかなぐり捨てているのなら、有権者は良識を持って、それを正さなくてはならないだろう。異星人から国を守り、平和で豊かな国を創るために。

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自民党の参議院選挙公約を覗いてみた。自画自賛と景気のいい話ばかりで、安倍政権が行ってきた政策に関する詳細な分析と評価には何も触れられていない。

国民の関心が高い社会保障に関しては、「持続的な社会保障制度の確立」が15項目にわたって述べられている。その最初の項目では次のように言っている。

「自立」・「自助」を第一に、「共助」と「公助」を組み合わせ、税や社会保険料を負担する国民の立場に立って、持続可能な社会保障制度を構築するとともに、弱い立場の方には、援助の手が差し伸べられるよう社会保障を充実します。

こんなことを公約とするのは社会保障制度をちっともわかっていないか、本気になって社会保障制度を充実させようなんて、これっぽちも考えていないからだろう。最初に、「自助」・「自立」を第一に、なんて言うこと自体が、そのことを表している。弱い立場の方には、援助の手が差し伸べられるよう社会保障を充実します、っていうのも、社会保障の何たるかを全くわかっていないからだ。社会保障制度の歴史を少しでもかじったことのある者なら、この公約が、時代錯誤の無知蒙昧な狼藉者の知的レベルと政治姿勢を見事に表現していると見抜くことだろう。

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