2017年1月1日日曜日

今年はどんな年になるのでしょう

2017年は、どんな年になるのだろうか。

新年を寿(ことほ)ぐのは、無事に越年できて、また一つ年を重ねることができたことを喜ぶからなのだろう。命の大切さを年頭にみんなで再確認することを「おめでとう」と表現することになった、というのが私の解釈である。

しかし、考えてみれば、悲しい1年を過ごして、辛い気持ちで新年を迎える人もいるのだから、みんなで「おめでとう」を言い合うのは、冷酷で軽薄でもある。人間っていうのはなんと残酷な生き物であることか。

こんなことを言うと、ひねくれ者と言われそうだが、齢を重ねると、ものを色々な角度から見ることが少しはできるようになるのかもしれない。

長命は、人類積年の願いであったが、まさか平均寿命が男女ともに80歳を超えるなどとは先人は思いもよらなかったことだろう。そして、その先にとんでもない問題-長命であることが自分自身や家族、社会に大変な苦労をもたらすようになること-が待ち構えているとは夢にも思わなかったことだろう。

さてもさても・・・

日本が唯一世界で一番を“誇っている”人口高齢化率(65歳以上人口が全人口に占める割合)は、日本に世界に例を見ない自慢できる国づくりをする機会が与えられていることでもある。並の国になることに必死になるのではなく、世界が羨(うらや)むような、知恵と知性と愛情の溢れる国になる出発年になって欲しいと節に願うものである。

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