2017年1月11日水曜日

准高齢者って、高齢者に次ぐ位(くらい)なのか-日本老年学会と日本老年医学会の「お先棒かつぎ」

『広辞苑』によれば、「准」というのは「準」の俗字で、「そのものに次ぐこと」を意味するそうだ。

これまでにも、少将に次ぐ准将、看護師に次ぐ准看護師、官吏に次ぐ准官吏、教授に次ぐ准教授などの使われ方をしてきているが、新たに高齢者に次ぐ准高齢者というのが日本老年学会と日本老年医学会から提案された。

准高齢者という言葉が定着するかどうかわからないが、ピンとこない言葉ではある。これまでの「准」の使われ方は、階級や「位(くらい)」を指す言葉として使われてきた。その伝でいけば、「准高齢者」は「高齢者」に次ぐ「位(くらい)」ということになるのか。何のこっちゃ?

日本老年学会と日本老年医学会という頭の良い連中が集まっている組織が、そんな意味で「准高齢者」という言葉を使っているとは思いたくはないが、ひょっとして、「准」の意味をわかっていないのかもしれない。階級や「位(くらい)」であれば、「准」の上に行くには色んなハードルがあるが、「准高齢者」は、途中で死なない限り、誰でもが自動的に「高齢者」に“昇格”できる。

いやいや、よくわかっているのかもしれない。75歳以上を「高齢者」で65~74歳を「准高齢者」とするのは、「高齢者」に“昇格”することで“特典”が得られるようにする、と目論んでいるのかもしれない。どんな“特典”かといえば、年金である。要は、悪政の「お先棒をかつぐ」(軽々しく人の手先になる)役割を果たしている、ということである。得意になって、「お先棒をかつぐ」ことを“先取り”して得意になっているとしか思えない。

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