2017年5月2日火曜日

現行憲法の改悪を絶対に許してはいけない-今世紀最大の名言:安倍首相は明治憲法の改正に夢中のようだ

毎日新聞によれば、安倍首相は、5月1日に、「新しい憲法を制定する推進大会」(超党派の新憲法制定議員同盟<会長・中曽根康弘元首相>主催)で、「憲法改正という大きな目標に向かって、この節目の年に必ずや歴史的一歩を踏み出す」と述べ、改憲論議の加速へ強い意欲を示したという。この大会で現職首相があいさつしたのは初めてだそうだ。そして、「憲法を不磨の大典と考える国民は少数になり、いよいよ機は熟してきた。理想の憲法の具体的な姿を国民に示す時だ」と述べるとともに衆参両院で改憲勢力が3分の2以上を占めたことを挙げ、「自民党は圧倒的第1党として憲法審査会の議論をリードする」と強調したという。
 
朝日新聞によれば、「もはや改憲か護憲かといった抽象的で不毛な議論から卒業しなくてはならない」とも語り、「現実的かつ具体的な議論をリードしていく決意だ」と述べたそうだ。

 数にものを言わせて驕(おご)り高ぶり、あたかも独裁者のごとくに、しかも、不磨の大典大日本国憲法(明治憲法)の美称であることも知らないように無知をさらけ出し、「憲法を不磨の大典と考える国民は少数になり、いよいよ機は熟してきた」と、明治憲法の改正に強い意欲を示したというのである。
 
揚げ足取りをするつもりはないが、安倍首相は、明治憲法も現行憲法もしっかりと読んだこともないばかりか、目を通したこともないのだろう。安倍晋三くん、「いよいよ機は熟してきた」なんて言わなくても、日本の憲法は、明治憲法が改正されて現行憲法になっているのだから、大見得を切って、「改憲か護憲かといった抽象的で不毛な議論から卒業して」、「現実的かつ具体的な議論をリードしていく」決意なんてしなくていいんだよ。きみは、いったいぜんたい、いつの時代の人間なんだい?
 
立派な先人が、立派な憲法を残してくれたではないか。その下で首相を務めさせてもらっているんだから、少しは勉強をしたらどうかね。きみこそ、ただ、憲法改正憲法改正って強弁しているけど、どんな理由からなのか、ちっとも説明できていないじゃないか。
 
改憲か護憲かの議論を抽象的で不毛だという暴言を公の場で恥ずかしくもなく吐くことが、自らの無知をさらけ出していることを自覚できないなんて、そして、そのことに喝采を浴びせる無知蒙昧な輩に取り囲まれて得意になっているなんて、あきれてしまう。改憲か護憲かの議論が、どうして抽象的で不毛なのか。政治家の発言ではない。
 
こんなというか、この程度のというか、憲法に対して、一国の首相らしからぬ認識しか持たない人間に、憲法改正を口にしてもらいたくないし、無知蒙昧な輩が数を頼りに共謀して憲法の改悪を図ろうとすることを断じて許してはいけない。

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