2017年5月3日水曜日

安倍首相は憲法改悪をイベント化しようとしている-そんなイベントはまっぴらご免である

安倍首相は、2020年を改悪憲法が施行される年にしたいと、得意満面で語っているのをテレビのニュースで見た。

憲法改悪も、改悪憲法の施行も、オリンピックや万博のようなイベント(行事)と同じに考えているようだ。

何かのイベントや企てを実行する場合には2つのタイプがある。開催時期や完成時期をあらかじめ設定してから行うタイプと、機が熟してから計画に着手するタイプである。

前者は、習慣化されていたり定型化されていたりするものを実行する場合である。オリンピックや万博、紅白歌合戦などが、その例だ。そうした例はほかにも多くあげることができよう。

後者は、目的はあらかじめ設定されてはいるが、それを実現するための手段や条件が十分に整っていなくて準備不足の場合や、その目的が一人ではなくて複数人によってしか実現できないものであれば、関係者間に十分な合意の形成が必要とされる場合である。結婚や企業の合併などは、そうした場合の例としてあげることができよう。機が熟さないままに事を始めると悲惨な結果を招くことになる。

憲法改正は、まさに後者のタイプである。安倍首相はそのことを理解していない。勝手に機が熟したと思い込んでいるか、機が熟するとはどういうことかに考えが及んでいないために、オリンピックや万博、紅白歌合戦と同じようなイベントと思い込んでいるわけだ。

その類のイベントと同じようにして憲法を改悪しようとすることなど、絶対に許してはならない。くだらん屁理屈をこね回して現行憲法を蔑ろにする輩には、知性も誠意も国民に対する責任感も何もない。トンデモナイことをやろうとする輩のトンデモナイ発言を見過ごしてはならない。

それにしても、三権分立とは言いながら、司法関係が独自に動いて行政府のデタラメと横暴を諫め、処罰することもしないのは解せない。検察と裁判所は、司法権を放棄しているかのように、無知蒙昧な輩で構成されている行政府に骨抜きにされているようだ。恥ずかしくないのか。

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