2017年7月24日月曜日

加計問題の閉会中審査の中継を視聴した-「丁寧に説明」と「李下に冠を正さず」って、そういうことか

昨夜は、といっても、もう今日だが、寝たのが朝の4時頃だった。しかし、9時からの衆院予算委員会閉会中審査の中継を視聴すべく、がんばって(こんなことに頑張らなくてもいいのにとは思うが)8時半には起床した。さてさて、朝食に、牛乳と蜂蜜を塗ったトースト、それに到来物の巨峰を食べて、老妻と二人、淹(い)れたてのキリマンジャロの香りと味を楽しみながら、テレビの前に座った。

このところ、老妻は政治に夢中で、テレビや新聞はもとより、愛用のタブレット(iPad)を駆使して、インターネット上のニュース記事やツイッター、ユーチューブから最新情報を収集しては、私に情報を提供してくれる。そして、疑問や議論をぶつけてくる。いまや、われら老夫婦は、すっかり政治オタクになってしまっている。安倍政権が、これほどまでに政治的関心を掻き立ててくれるとは思いもよらなかったし、老後に、こんな高尚な楽しみを提供してくれるとは想像もしなかった。

いま、政治が面白い。

正午までの前半と13時から15時までの後半、計5時間にわたる閉会中審査における質疑応答は、こう言っては語弊があるかもしれないが、期待していたほどではなかったものの、退屈はしなかった。

安倍首相が「丁寧に説明する」ということだったが、「丁寧に説明する」という意味を理解していないのか、「丁寧に説明する」つもりなんか毛頭ないのか、ちっとも「丁寧な説明」をしなかった。力(りき)んで声高に一方的に捲(まく)し立てたり、大声をあげたり、人を小ばかにしたような薄ら笑いはなく、神妙な振りをして、しかし、相変わらず質問にはまともに答えずに、はぐらかしに終始していた。

老妻曰く。やっぱりね~。

指名されてもいないのに、のこのこと答弁席へきて、ごにょごにょと不明瞭な発言を繰り返した山本幸三大臣は、さらに疑惑を深めるのに一役買った。

老妻曰く。この人の言っていること、聞きづらくて、人に聞いてもらおうって気持ちも全然感じられない。どうだ、俺は本当のことなんか言わないぞって、いうのが伝わってくるわね。

参考人として呼ばれた前川喜平前文科事務次官の証言も野党は活かしきれていなかった。和泉洋人内閣総理大臣補佐官は、前川氏が「和泉補佐官は、総理は自分の口からは言えないので、代わって私が言うんだ」と言ったことを、最初は記憶にないと言っておいて、その後、さらに追及されると、「言っていない」と強く否定した。そして、「私は補佐官として特区諮問会議に陪席し、首相から常々『岩盤規制改革を全体としてスピード感をもって進めるんだ』と聞き、前川さんに『スピード感をもって取り組むことは大事だ』ということは申し上げあげたかもしれない」と自信満々に語った。

老妻曰く。逃げ回っていて、出てきたら、そんなこと言うんだ。きっと、誰かに入れ知恵されたね。

安倍首相はじめ関係閣僚らがぐうの音も出ないほどに野党の質問者が攻めて攻めて攻めまくってどこまで追い込めるか期待していたが、残念ながら、イマイチであった。

印象的なことは、麻生大臣が、例によって、眠っているのかくたびれているのか、目をつむって椅子にだら~と座って、時折ニヤニヤと薄ら笑いをしている全く持って感じ悪い爺さん然としていることだ。この爺さんが派閥の領袖で財務大臣兼副総理とのこと。全然似合わない。

まあ、明日も参議院で閉会中審査があるから老妻ともども楽しみにしている。

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