2013年7月15日月曜日

連休最終日とダイハードと参院選

3連休の最終日。と言っても、退職老人には“毎日が日曜日”なので何の意味が、と思うが、それでも、連休最終日というのは、やれやれ明日からまた仕事、という気にさせて、何となく落ち着かない気分になる。カレンダーに従ったサラリーマン生活の長い習慣は、そう簡単にはぬぐいきれないものらしい。

きのうはレンタルショップで、「ダイ・ハード ラスト・デイ」を借りてきた。「ダイ・ハード」のファンだったが、この作品はいただけない。壊すだけ壊す場面ばかりで、まあ、アメリカ的ではあるが、筋も何もあったものではない。ブルース・ウィルスもよたよたで、CIAの息子との“共同作戦”もわけがわからない。あ~、見て損をした。あほくさ。 

検索サイト・インフォシークのトップページに真っ赤な下地に白抜きの「実感を、その手に 自民党」というドデカい広告が出ていてビックリした。自民党も赤旗を降るようになったのかと思った。
 
ちなみにその広告をクリックしてみたら下のようなエラーが出た。  

おっとっと、なんじゃこれは?
OKタブをクリックしたら、首相のドデカい顔写真に「日本を、取り戻す」という添え書きがあった。

日本は、いま、どっかに行っちゃっているか、どっかにくれちゃったままになっているらしい。うかつにも知らなかった。

ちなみに、『広辞苑』で「取り戻す」を引くと次のように書いてあった。

いったん与えたり、失ったりしたものを再び自分のものとする。取り返す。狂言、胸突「有様ありようはあの借状が―・したさの調儀でおりやる」。「調子を―・す」

誰が、誰に日本を与えたり、誰が日本を失ったのだろうか。日本が日本を失った、というのも変なことだし・・・。なんか、よくわからない表現だな。なんとなくわかったような気が利いたような、カッコいいような表現とされているのだろうけど、日本語としておかしくない?

「自民党の参議委員選挙公約」が、
「たくましい日本」へ。「やさしい日本」へ。「誇りある日本」へ。
といったカテゴリにまとめられて掲載されている。それぞれに句点(。のこと)が付けられているのには違和感がある。こうした表形式で表示する場合には、句点は打たないのが日本語として普通だからだ。日本語を取り戻そう、ということを気がつかせるためなのかな~。

日本は、これまで、ずっと、「たくましくなく、やさしくなく、誇りなく」来たんだ。

そういえば、国民に優しくないものな、この国は。以前、マレーシアの当時のマハティール首相が、マレーシアをcaring society にすることを将来計画の中に掲げていた。caring societyを日本語にすれば、国民に優しい社会、ということになろうか。

それぞれの公約項目をクリックすると、まず、下のように画面全体が真っ赤になる。
 
その状態が10秒くらい続く。そして、おもむろに画面が変わって公約内容が出てくる。その10秒なにがしかの間に、ひょっとすると、「インターナショナル」でも流れているのではないかと、スピーカーをonにしたけど、無音だった。

憲法についての公約では、「憲法を国民の手に取り戻す」とあった。憲法って、国民のものじゃなかったん? 誰かほかのものが奪っていたんかいな。

どうも、なんか、おかしいぞ、一連のスローガンは。馬鹿にしないでよ~、って歌の出だしがあったような。国民はバカだ、って思ってる節が見え見え。バカには、これくらいのスローガンで、っていう感じだな。でも、老人はだまされないぞ。

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