2013年7月21日日曜日

参院選開票中

参院選の開票中だ。自民党の圧勝のようだ。

NHKのウェッブページ(http://www3.nhk.or.jp/senkyo/)によれば(23:53現在)、次のようだ

自民党と公明党で、過半数に必要な63議席を大きく上回る議席の獲得が確実になり、衆参両院で多数派をしめることなった。いわゆる衆参のねじれが解消されることになるということだ。そして、「安定した政治の中で経済政策を前に進めて欲しいという大きな声を頂いた。政治をしっかり前に進めていきたい」という安倍総理大臣の談話を載せている。

民主党は20議席を下回り、平成10年の結党以来、最も少ない獲得議席となることが確実になった。そして、「国民の信頼を得るための努力は道半ばであり、続けたい」という海江田代表の談話を載せ、引き続き、代表として党の立て直しに取り組みたいという考えを示したと伝えている。

共産党は、東京、京都、大阪の3つの選挙区で議席を獲得し、共産党が選挙区で議席を獲得するのは平成13年の東京選挙区以来12年ぶりであることを伝えている。

NHKのまとめでは、推定投票率は51%前後で、前回(3年前)の投票率を7ポイント程度下回る見通しのようだ。

22日0:22現在の速報では以下のようになっている。

改選  自民 民主 維新 公明 みんな 生活 共産 社民 みどりの風 大地 社大 諸派 無
       34      44        2      10         3          6         3         2              4              1         1         1      5
今回       64      15        7      10         7          0         6         0              0              0         1         0      2

この結果を、どのように受け止めたらよいのだろうか。国民は何を期待してこれだけ多くの票を自民党に投じたのだろうか。

安倍首相は、「安定した政治の中で経済政策を前に進めて欲しいという大きな声を頂いた」と述べたという。「安定した政治」や「経済政策を前に進める」ことを国民が望むのは当然であり、政治家にその責任があることも当然のことであるが、問題は、その中身であろう。 

時代を後退させるような危うさを感じさせる政策ばかりが打ち出されているような気がしてならないが、そう思うのは私だけだろうか。

妻が公立の図書館から借りてきた『まんがで読破 岡倉天心・作 茶の本』の中に、「西洋は発展拡張のため平和を犠牲にした。一方、東洋は侵略に対して非力な調和を生み出した」という一文があり、とても印象に残った。

岡倉天心の『茶の本』(原著は天心自身が英語で書いたThe Book of Tea)の中にある言葉のようだ。翻訳すら読んでいない私には、その詳細はわからないが、非力な調和という言葉は私にとって新鮮であり、衝撃的であった。国防軍だ、たくましい日本だ、憲法改正だとわめいている政治家が抱いている国家像とは正反対の日本のあり方を私たちに教えているように思えてならない。
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