2017年6月11日日曜日

「ご意向」文書の再調査-茶番劇は続く:どれだけ国民を馬鹿にしているのか

確認できなかったとか怪文書だとか、さんざん隠蔽工作をしておきながら、今度は、安倍総理の「ご意向」第2弾で、再調査をするという。安倍総理は、徹底的に調査をするように命じたと臆面もなく記者の問いかけにか答えていた。

これほどの茶番劇を書くことができる脚本家はいないだろうし、どんな名優を揃えても、これほどの茶番劇を演出できる演出家もいないだろう。それほど、稀代の茶番劇ということであり、名優も顔負けの演技力抜群で台本に忠実な団員が揃いも揃ったカルト劇団による茶番劇のシーズン3のエピソード1と言えようか。

主役、準主役、準準主役、脇役といった俳優ばかりではなく、舞台装置から大道具、小道具、プロンプターなどの裏方まで、よくぞこれほど強烈な個性をもった団員を揃えることができたか感心する。映画やテレビドラマの制作者からすれば、うらやましい限りではなかろうか。

しかも、観客からは事前に高額な観劇料を徴収していて、休演や役者のトチリでブーイングを受けたり予告なしの交代があって観客に満足を与えなくても観劇料の払い戻しは一切ないから、興行が赤字になることも絶対にない。団員のふところは全く痛まない。

そこで、観客を徹底的に馬鹿にして、というか、観客は劇の筋書きも展開もわからないバカばっかりだと決めつけて、デタラメで見え透いたミステリー仕立てにする。それを名作だとばかりに頓珍漢な劇評をもっともらしく書き連ね、言い連ねて金を稼いでいる悪徳評論家がいる。こうして、ゲスどもがグルになって稀代の茶番劇が繰り広げられている。

「ご意向」文書が捏造された怪文書ではなく、確実に存在することをあらためて調査するということはどういうことか。怪文書だとか確認できなかったといい続けてきた者の責任を問い、処罰するためでなければ意味がない。

「ご意向」が加計学園の獣医学部新設に直接触れていないから安倍総理には累が及ばないようなことを一生懸命に言い募るノータリンな連中がいるが、唯一加計学園だけが獣医学部新設の申請を許可され、受理されていたのだから、「ご意向」が加計学園の獣医学部新設の件であることは誰でもがわかっていることだ。

問題は、なぜ、加計学園なのか、ということだ。安倍首相だから加計学園だ、ということだ。安倍首相が加計学園にしろと言ったか言わなかったかは問題ではないのだ。安倍首相と首相夫人、お仲間たちの加計学園とのズブズブの関係は、広く知られている。あきれるばかりだ。

茶番劇に終止符を打つことができるように、心ある政治家とマスメディア、ジャーナリスト、文筆家にあらためて声援を送ろうではないか。そして、大きなことができないわれわれは、安倍政権のデタラメで危い政策運営をしっかりと監視して、来るべき日に備えておこうではないか。

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