2017年6月17日土曜日

藤井四段の快進撃-ハラハラドキドキ

書こう書こうと思いながら、連勝が止まることの恐怖心から、藤井四段の大活躍について触れないでおいた。しかし、四段になってプロデビューしてから無傷の27連勝で、歴代連勝記録にあと1勝となったので、書き留めておくことにした。

藤井四段は、4月から(今年度)の成績は、16日対局分までで、対局数が16局で1位(2位は11局)、勝ち数は16で1位(2位は8勝)、勝率は16勝0敗で10割(同率者が8人いるが、勝ち数は4~1)、連勝数26で1位(2位は6)。

新人が上述の各ランキング1位を独占するなんて、まるで小説か映画のようだ。いくら架空の天才棋士を登場させようとしても、これだけの天才ぶりを描くことには躊躇するだろう。

かつて読んだことのある漫画に「ドカベン」という猛打者が登場する野球漫画があったが、たしか打率は4~6割ではなかったかと記憶している。いくら漫画でも、作者は打率7割とか8割の打者にはできなかったのだろう。

稀代の天才棋士と誰もが認める羽生善治さんは、現在三冠だが、かつて、七大タイトル全冠制覇をした。タイトル獲得97期で、同一タイトル(王座)獲得24期など数々の記録を持っている。

神武以来の天才と評された加藤一二三九段はプロデビュー最年少記録と18歳でA級入りという記録を持っていて、もう破られることはないだろうと言われていた。

大山康晴さんは、生涯A級に留まり、名人位連続13期、通算18期の記録を持っている。

将棋のプロになる(四段になる)ことは極めて難しく、1年に4人しかなれない。基本的には、満26までに四段にならなければ、プロへの道は閉ざされる。幼少期から将棋の才能に恵まれた者ばかりが集まっている天才集団である。その中で、タイトルを獲得できる棋士や記録を打ち立てることができる棋士は、ほんの一握りである。

藤井四段は、すでにそれまでの新人連勝記録10を破る11連勝の新記録を達成している。そして、第30期竜王戦では、61人がトーナメントで戦う最下級クラスの6組ランキング戦で優勝し、賞金93万円を獲得している。

29連勝という新記録を樹立してほしいと切に願うが、本人の心境を思うと、いたたまれない気持ちにもなる。それこそ、祈るばかりである。

それにしても、安倍首相と取り巻き連中が繰り広げるデタラメと胡散臭さ、厚顔無恥無知ぶりと、14歳の天才中学生棋士とを、つい比べてしまう。

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