2014年6月18日水曜日

若山教授の記者会見を視た-決定打とみるのが常識的理解

山梨大学の若山教授が小保方ユニット・リーダー(UL)がSTAP細胞を作成する過程で用いたマウスに関する検証結果を記者会見を開いて公表した。例によって、妻とネット中継とテレビ中継をお茶菓子を食べながら視聴した。

若山教授の説明は、私ども夫婦には超専門的で難解であったが、渡したマウスから作られたとされたSTAP細胞とやらが、別のマウスないしはES細胞から作られた疑いが極めて濃く、Nature論文で書かれていたことは虚偽であったことだけは理解できた。

洗いざらい話す覚悟で記者会見に臨んだことが伝わってきた。記者たちも勉強不足か取材不足か、どうでもいい質問を堂々とするところは、小保方譲と似ていなくもないな、とも感じた。2時間半があっという間に過ぎた。小保方嬢と笹井副センター長の会見が茶番であったことを一層印象づけた会見であった。

ひょっとすると、理研の懲戒委員会の結論が出される前に、若山教授は理研との打ち合わせの結果、この日に会見を開いたのかもしれない、と頭をよぎった。悪い意味ではなく、そうすることで、若山教授に対する懲戒委員会の結論の根拠を広く知らしめることを狙ったのかもしれない。いわゆる世間を納得させるためにだ。

理研改革委員会の格調高い報告書を事前に読んでいたので、若山教授の会見で決定打がでれば、もう、小保方ULはもちろんのこと、Nature論文の不正行為等に関わった研究者や理研の発生・再生科学研究センター(CDB)は、厳しい処分を免れないと思っていた。若山教授の説明は、申し分のない決定打ではないだろうか。これを決定打と見なせない輩は、もはや尋常ではないと考えるべきだろう。

文科省は、理化学研究所の改革を促すために指導や助言をするチームを省内に設置したという。桜田義孝副大臣を座長にして、関係各局の幹部で構成するらしい。そのチームで、理研の研究不正防止策の策定や組織改革が速やかに進むよう、理研の取り組みに指導や助言をするとのこと。あきれてものが言えない。何を今頃になって、というところだが、何か胡散臭い感じがしないでもない。改革委員会の報告の厳しさに驚いて、CDBを守るための後ろ盾をあわてて構築したとしか思えない。

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