2017年9月30日土曜日

小池百合子・松井一郎・大村秀章の3知事が連携して三途の川を渡るそうだ

報道によれば、30日の夜に、大阪府内で、東京都の小池百合子知事、大阪府の松井一郎知事、愛知県の大村秀章知事の共同記者会見が開かれたそうだ。その会見で、小池知事は、3知事が連携して「国内総生産で半分に匹敵する都府県で(日本を)けん引する」と大見得を切ったそうだ。

3知事が手にしているのは会見の際のパネルかなんかのようだが、「東京・・・愛知・・・大阪」と書かれた下に、「三都物語」とある。な~んだ、物語か。わざわざ会見なんかして、どんな物語をしたのかというと、その右側には。●しがらみのない政治 ●身を切る改革 ●真の地方自治の推進 とある。あ~、コメディだったんだ。見てみたかった。残念だ。私は、コメディが大好きだから。


この写真は、見ようによっては、「三バカ大将」を捩(もじ)って「三バカ知事」が「三都物語」演じているみたいだ。三者三様の表情もなかなかなものだ。

「三都物語」と書かれているが、「三途物語」の間違いなのだろう。3知事が手を携(たずさ)えて三途の川を渡ろうという雰囲気が醸し出されているようだから。ちなみに、三途の川と三途について辞書(広辞苑)を引くと、次のような記述がある。あれま、3知事にピッタリな感じだが、ビックリ! 驚いたね。役者がそろいすぎ、という声も聞こえる。

さんず‐の‐かわ【三途の川】
 人が死んで7日目に渡るという、冥土への途中にある川。川中に三つの瀬があって、緩急を異にし、生前の業ごうの如何によって渡る所を異にする。川のほとりに奪衣婆だつえばと懸衣翁けんえおうとの二鬼がいて、死者の衣を奪うという。偽経「十王経」に説く。みつせがわ。渡り川。葬頭川そうずがわ。

さん‐ず【三途】
 悪業をなした者が死後に赴く三つのあり方。猛火に焼かれる火途(地獄道)と、互いに相食む血途けちず(畜生道)と、刀・剣・杖などで迫害される刀途(餓鬼道)。三悪道。三悪趣。

【追記】
こんなのがウェブ上に流れていた。持参金なのか? 悪徳大学の受験料と寄付金をまねたのか? いずれにしても、ガメツイというか意地汚いというか、清廉さゼロだな。「希望」は金で買えるって言ってるわけだ。


こんなのもあった。

10月1日。若い人たちが頑張っている。デモ行進。民進党枝野代表代行が力強いスピーチ。



毎日新聞の動画はこちらから(2017年10月01日 19:20)。以下のような記事が添えられている。
安倍政権へ抗議デモ:民進党の枝野幸男代表代行の姿も 新宿
森友学園・加計学園問題の疑惑で、安倍政権に反対する市民らが1日、東京都新宿区で抗議のデモ行進を行った。また行進が出発する直前には、民進党の枝野幸男代表代行も姿を見せた。【撮影・後藤由耶】2017年10月1日公開

2017年9月29日金曜日

立候補者を選別するのは有権者であって仮面をかぶった魑魅魍魎ではない-「希望の党」はいい気になって勘違いするな

「希望の党」(またの名を「絶望の党」)の小池百合子代表をはじめとする仮面をかぶった魑魅魍魎は、民進党員を「希望の党」の公認にするか否かの選別を行うと公言している。

ちなみに、魑魅魍魎(ちみもうりょう)というのは、「山の怪物や川の怪物。さまざまのばけもの」(広辞苑)のことだ。

立候補者を公認するかしないかは、その党に権限があるのは当然であるが、今回の場合は、前原誠司民進党代表との協議した結果、民進党の現職は全員が「希望の党」公認として出馬するとの確約ができたから民進党の両院議員総会で満場一致で、前原代表の提案を了承したのではないのか。

そのこと自体が、有権者にとってはきわめて異常なことに映るが、その後に、安保法制や憲法改悪などを踏み絵にして公認するかしないかを選別すると言い出した。民進党現職の中には、情けないことに、公認してもらえるか否かを待つのは大学受験の合否を待つような不安な気分だというようなことを口にしている者もいるそうだ。

民進党からの脱党者である細野某は、三権の長を経験した者は公認しないと言ったそうだ。

審判を受けるみたいに、公認してもらえるか、してもらえないかが最大関心事になっている民進党議員もおかしくないか。お前ら、小池に雇われようとしているのか。政治理念を捨て去り、そんなに諂(へつら)ってまで、仮面をかぶった魑魅魍魎の下で何をさせてもらおうというのだ。

おれはこうだという矜持(きょうじ:自分の能力を信じていだく誇り。自負。プライド:広辞苑)をもって、お前らより政治家として優れていると主張できないのか。前原代表も、小池代表と協議をしたというが、何を話し合ったのか。一連の動きを見ていると、ペコペコと頭を下げて、仮面をかぶったお化けに、“女王様、何なりと申しつけ下さい。何でも言うことを聞きますので、どうかお助け下さい”とすがりついたとしか思えない。

狂っているとしか言いようがない。選ぶのは有権者である。「希望の党」は傲慢このうえない。いい気になって、とんでもない勘違いをしている。こんな党に国政を任せられるわけがない。

魑魅魍魎の仮面の下に隠されているものをうかがい知ることができる資料の一つを下に掲げておく。これは、2014年の衆院選の際に毎日新聞社行った立候補者アンケートに当時の小池百合子立候補者が回答したものである。画像をクリックすると拡大表示される。


2017年9月28日木曜日

腹が立つやら情けないやら-有権者をバカにするのも、いい加減にしろ

民進党の両院議員総会で「希望の党」との合流が決まったそうだ。詳しく論評する気にもなれない。ただ。腹が立つやら情けないやらで、気分が悪い。

よくわからんが(じゃあ、しゃべるな、と影の声も聞こえるが)、前原誠司とか小池百合子とか、なんじゃ、あの二人は。どう考えても、日本をよくするとか、国民のために懸命に働くという政治姿勢が微塵(みじん)も感じられない。

バカヤロー! これだけ書けば十分だろう。まったく、腹が立つ。腹が立ってしょうがない。ほんとに、まったく。

驚いたね-「希望の党」は10年以上も前にあったんだ:小池知事はパクリか

驚いたね~、というのは、今は引退しているが、将棋の中原誠十六世名人が現役時代に、そんな手があったのか、というときに、決まって口にした言葉だ。

たまたま目にしたウェブに、「国民が選挙に行かず、「希望の党」という独裁政権が誕生し、恐ろしい日本になるという作品があった!」というタイトルで、12年前の2005年に総務省と明るい選挙推進協会が選挙キャンペーンとして制作した短編映画が紹介されていた。20分の短編作品だ。監督は「デスノート」を作った金子修介で、渋谷飛鳥や木下ほうか、楳図かずおらが出演している。

「希望の党」が政権をとると、選挙に3回行かなかった有権者は選挙権をはく奪され、代わりに政治的関心が強ければ高校生などの未成年者に特別選挙権が与えられることや生類憐みの令によって動物を可愛がらない者が逮捕され、裁判官は被告が気に食わないからと痴漢犯に死刑を宣告するような事態が進行するようになった。そして、戦争が起きて未成年が兵隊にとられる。そこまできて、選挙に無関心だった父親もようやく娘が言っていた選挙の重要性を認識して狂わんばかりに反省して過去に戻りたいと霊能力者に泣きつく、というのがあらすじ。

ユーチューブにずっと載っていたようだが、こんな選挙キャンペーン映画があることは知らなかった。選挙キャンペーン映画としては秀逸である。いまなら、とんでもない大学がじゃんじゃん作られたり原発事故処理のでたらめさや辺野古埋め立て問題、憲法改悪、Jアラートなど題材に事欠かないだろうし、登場人物も、安倍首相や昭恵夫人、菅官房長官、麻生副総理、下村博文、稲田、和泉、萩生田、佐川、松井大阪府知事、その背後に控える日本会議の面々など、キャラクターも選り取り見取りで、オールスターキャストでアカデミー賞候補になるくらいの素晴らしい選挙キャンペーン映画を作ることができそうだ。電通に発注してはどうかな(ちなみに、上の作品は博報堂制作と書かれていた)。

【追記:2017/10/8】
朝日新聞デジタルによると、上で紹介した動画は削除されたそうだ。以下に、記事の抜粋を載せておく。

小池百合子都知事が同名の新党設立を発表すると動画サイトのアクセス数が急増。公示を控えて動画は削除された。当時は明推協のホームページで配信したが、12年からは金子監督が「ユーチューブ」にアップ。9月25日に小池都知事が「希望の党」の設立を発表すると、視聴回数は累計14万回を超えた。10日の公示を前に、明推協は「当時は架空の名称であった『希望の党』が現実のものとなり、誤解を招く恐れがある」と金子監督に削除を依頼。監督も了承した。監督は「安保法制が成立し、北朝鮮との緊張関係も増している。ブラックジョークとして考えたことに、現実が近づいている気がしてならない」。今回の衆院選について「戦争と平和、どちらに向かうのかを問い直す選挙。私の作品が現実を予言したと言われるような時代など、来てほしくありません」と述べた。

2017年9月27日水曜日

記憶力の衰退した政治家や官僚に贈る絶品

老妻とお喋(しゃべ)りしていたとき、近くのたまに行く小規模の商業複合施設の名称が二人とも思い出せなかった。二人して、「あれ?」と言って、ああでもない、こうでもないと思いつくままに色々と上げてはみたものの、どれも別のスーパーや複合施設ばかり。

最近こういうことが多くなって、二人で競い合うように思い出し比べをすることが一種の楽しみになっている。先に思い出した方は嬉しがり、そうでない方は、「すごい!」と単純に感心する。

認知症の初期症状ではないことは“確認済み”だから、これがいわゆる老人性健忘症か、と老いを実感する。

10%割引の案内に誘われて別の安売りスーパーに買い物に出かけるついでに確かめようと車を走らせた。そして、通りすがりに、その商業複合施設の看板に書かれている名称を見て、二人して大笑いをして、「なーんだ」ということになったが、「思い出せないもんだね」と二人して少々落ち込んだ。

安売りスーパーで買い物をしているときに、すごいものを見つけた。「記憶力を維持する」と銘打ったガムである。早速購入した。


裏面には、ちっちゃい字で次のような能書きがある。「イチョウ葉フラボノイド配糖体及びイチョウ葉テルペンラクトンは、中高年の方の、認知機能の一部である記憶力(言葉や図形などを覚え、思い出す能力)を維持することが報告されています。本品は、事業者の責任において特定の目的が期待できる旨を表示するものとして、消費者庁長官に届出されたものです。ただし、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません」。

ガムにしては堅苦しくて難しい能書きであるが、このネーミングには感心する。言いたいことが素直にそのままである。「希望の党」や「日本のこころ」なんていう小学生じみて気恥ずかしくなる政党名に比べると、消費者の心をぐっとつかんで購買欲をそそるセンス抜群の商品名だと思う。

早速、老妻と二人で、くちゃくちゃと“噛みしめる”。なんとなく、記憶力が維持されそうな気がするが、何粒を口に入れたかわすれてしまった。12粒入りだから残りを数えたが、値段がいくらだったかは思い出せない。

ともあれ、事実を突き付けられても「記憶にない」を連発してきた政治家や官僚に、バカにつける薬に替わって、このガムを大量に贈ってやろうかとかと思うが、どうだろうか。

2017年9月26日火曜日

有権者はバカではない。なめたらいかんぜよ-「国難突破解散」に失笑

安倍首相が報道ステーションに出演していたのには驚いた。国会を開催せずにテレビに出演して、相も変わらず筋の通らないことを脳細胞を経由することなく吐き続ける。

加計孝太郎氏との関係についても、学生時代から親友として長く付き合い続けることができるのも、互いに利権がらみではなかったからのようなことを言っていた。前々からそのようなことを言い続けているが、誰の入れ知恵だろうか。あまりにも見え透いた嘘を、息を吐くように言い続ける度胸には恐れ入谷の鬼子母神である。

司会者が、軍事衝突の危険に関して、日本は軍事行動を起こすのか否かを尋ねても、それには答えずに、テーブルにはあらゆる対応策が載っているとか、どの国も平和解決を望んでいるとか、話をはぐらかしていた。

森友・加計問題についても、国会で問われれば引き続き答えるようなことも言っていた。その場限りの言い逃れ上手は、誰に指導を受けたのか。

テレビ出演の前に行われた記者会見では、「国難突破解散」だと言ったとのこと。誰の入れ知恵か知らないが、国難を生じさせてきた本人が言うのだから、洒落にもならないというかブラック・ジョークだ。記者会見場で思わず大勢が失笑(笑ってはならないような場面で、おかしさに堪えきれず、ふきだして笑うこと:広辞苑)したとは伝えられていない。

これほど有権者をバカにしきった国政運営を続けた政権はないだろう。安倍首相と麻生大臣、菅官房長官の国民愚弄三羽烏や手下の閣僚たち、時代錯誤そのままに国会と有権者を無視して幽霊語で放言する二階堂幹事長や竹下総務会長などの自民党幹部や雲隠れ模様の嘘つき下手の下村元文科大臣など、政治家として首をかしげざるを得ない面々が国難を惹起してきた。

そうした面々が、国民に多大の迷惑と損害を与えたことに対して申し訳ないと辞職するのなら話はわかるが、政治家としての責任感も倫理観もなく、何事も他人事のように、いけしゃあしゃあとしていることに、「なめたらいかんぜよ」と鬼龍院花子の名台詞(めいぜりふ)を贈ろうではないか。

2017年9月24日日曜日

現在の危険なムードに疑問と怒りを感じないのは日本を悲惨な結末に陥れる手伝いをしていることになる

とても危険なムードが日本を覆っている。

深く考えたり調べたりすることもなく、思いつきと自分が容易に理解できる範囲の内容の情報しか受け入れることができず、それを超える情報や知識は、自分が理解・納得できるように曲解する。

安倍首相を先頭に、そんな無知で無思慮で自分勝手で思い込みの激しく、研究というよりも勉強すらしていないことが露骨に表れている連中が、日本を危険に陥れるようなことを何の躊躇もなく、言ったりやったりしている。

そして、そうしたことを煽るがごとくに、政治ジャーナリストだか政治評論家として知られている奴儕(やつばら)や、これを機会にテレビデビューしました顔の若い得体のしれない笑顔を振りまく〇〇の研究家だか△△に詳しいと紹介される人物がわけ知り顔で放言(思うままに言いちらすこと。また、無責任な発言:広辞苑)しては、バラエティ番組を盛り上げている。

なんだ、こいつらは、というのが正直な感想で、なんでこいつなんかがテレビでもてはやされるんだと気分が悪くなる。まあ、これも、怪しげな商品の紹介にある「個人の感想です」と言うこともできる。

麻生大臣が(まだ、大臣や副総理やっているのが不思議だが)、また、暴論を吐いた。

報道によれば、彼は、23日に宇都宮市内での講演で、朝鮮半島から大量の難民が日本に押し寄せる可能性に触れたうえで、「武装難民かもしれない。警察で対応するのか。自衛隊、防衛出動か。射殺ですか。真剣に考えなければならない」と語った、ということだ(動画はこちら)。

何とかにつける薬はないの好例としか言いようがない。聴衆は、これを聞いて喝采したのがブーイングがあったのか、そして、どこの誰が講演会を企画し、彼なんかを演者として招いたのか報道からだけではわからない。調べるのも億劫だが、どうせ仲間内の怪しげな団体だろう。

酔っぱらって酒のつまみとして無責任な戯言をぬかしているのならバカな老いぼれと軽蔑して無視しておけばいいが、いやしくも一国の大臣とあろう者が、素面(しらふ)で本気に得意げに公の場で大勢(参加者数も不明だが)に向かって、「武装難民かもしれない」などという荒唐無稽な作り話をし、難民の実情を全く知らず、真剣に考えたことも調べたこともないことをさらけ出す低能ぶりで「難民を警察や自衛隊が射殺」などと、麻生大臣の愛読書と言われる漫画でも描かれないようなことを臆面もなく言うなんて、日本人として恥ずかしいやら情けないやらを通り越して、吐き気がする。こんな奴が閣僚として高給をとり、高額な政治資金を無駄遣いしていることが許されるわけがない。

ちなみに、麻生大臣の公式ウェブサイトを覗いてみると、「活動記録」は2011年5月27日の「スポーツ議員連盟総会」出席が最後になっており、「活動・論文」のところには、2008年3月以降は何も書かれていない。要するに活動していないということであり、眠っているということだ。国会に出席している時の様子は、政治家として長いこと活動休止していることを国民に知ってもらいたいための賢明なアピールだったということのようだ。それとも、眠ったふりして、自らのウェブサイトにかけない悪さを長いことやり続けているのかもしれない。



【ワシントン共同】米国が南シナ海や東シナ海で中国と軍事衝突した場合に米軍が米領グアムまで一時移動し、沖縄から台湾、フィリピンを結ぶ軍事戦略上の海上ライン「第1列島線」の防衛を同盟国の日本などに委ねる案が検討されていることが15日分かった。昨年7月に陸上幕僚長を退職した岩田清文氏がワシントンのシンポジウムで明らかにした。
 米軍を中国近海に寄せ付けない中国の「接近拒否戦略」に対応するためで、中国が開発した「空母キラー」と呼ばれる対艦弾道ミサイル「東風21D」による空母撃沈を避ける狙いがある。実際にこの案が採用されれば、自衛隊の役割拡大が求められるのは確実だ。

トンデモナイことが書かれていることがわかるだろう。これが、安倍首相の言う集団的自衛権だ。「近いところは、お前のところがやれ。俺たちは空母が沈められるのは困るから、空母を持っていない日本なら構わないだろう」と言われているということだ。

対中国にしろ対北朝鮮にしろ、アメリカが軍事衝突した際には、アメリカは、自国の領域は自分で守るが、それ以外の領域は日本に任せるということだから、アメリカが守ってくれるから日本もそれなりの協力を、なんてことではないことが明らかだ。もし、日本が、中国や北朝鮮と軍事衝突することがあれば、アメリカは、すぐに駆け付けて日本と共同で戦ってくれるというわけではなくて、自国の領域に影響が及ばない限りは遠くから傍観しているという案だと言うことだ。

中国も北朝鮮も、この案は当然承知しているだろうから、安倍首相や取り巻き連中がトランプに迎合してアメリカの力を頼りに過激な発言をしていい気になっていることを笑っていることだろう。外交に懸命になって努力せずにアメリカの武力と安保条約に頼り切ってというか心底信じてというか、全く幼稚で浅薄(せんぱく:学問や思慮が足らず浅はかなこと。広辞苑)な知識で物事を独りよがりに判断し、それを人に押し付ける最悪な首相と閣僚たちだ。

そんな連中に政治をゆだねていることに疑問と怒りを感じないのは、日本を悲惨な結末に陥れることに協力していることになる。そして、その付けは自分たちに回ってくることを、真剣に物事を考えたことなどありそうもない麻生大臣も言うように、真剣に考えなければならない

2017年9月21日木曜日

いま、日本にとって一番危険な人物は・・・

報道によれば、20日午後(日本時間21日未明)の国連総会で一般討論演説を行った。

国連総会での演説ということだから、国連加盟のすべての国の代表者や関係者が会議場に参集して拝聴するものと思っていたら、そうじゃないらしい。聴きたい演者の演説だけを聴けばいいようだ。まるで、研究者が集う学会大会などで、関心を集めない発表が並ぶ会場で、聴衆がパラパラとしかいない会場風景のようだ。

テレビでは会場全体が放映されなかったが、ウェブ上には以下のような会場風景が掲載されていたので拝借する。安倍首相が “ 力を込めて懸命に演説している ” のに、大きくて立派な総会会議場はガラガラで、リハーサルをしているのか、はたまた休憩時間かと思うほどだ。ちなみに、3枚目の画像は、トランプ大統領が演説したときの会議場の光景だ。比べてみれば、なんとま~・・・。

安倍首相の演説を聴こうとするのは物好きか変わり者か、昼寝をしに来たのか内職をしに来たのかと思わざるを得ない。大多数は、愚にもならない演説を聞くより、会場外で他国の代表らと意見交換したり、遊びに出かけていた方が実り多いと判断したのだろう。世界の多くの国の代表は正直でまともということか。





安倍首相の演説を最前列でメモを取りながら、無表情にというか面白くなさそうにというか、聞いていたのは、北朝鮮のメンバーとのこと。いわくありげで不気味ではある。


ウェブにはいろいろと画像を掲載してくれる人がいる。拝借する。順に、フランスのマクロン大統領、イスラエルのネタニヤフ首相、イランのロウハニ大統領、カタールのタミーム首長。聴衆が安倍首相の演説の時よりもはるかに多いことが見て取れる。





ウェブ上では、中曽根康弘、細川護熙、河野洋平、鳩山由紀夫の各氏が国連総会で演説した時の画像も掲載されている。聴衆の数は安倍演説の時よりもはるかに多い。鳩山由紀夫首相(当時)の演説では満員の盛況であった。

どんな内容の演説だったかは、安倍首相の広報誌と見なされている産経新聞が、ご丁寧に演説の全文をウェブ上で公開している。それを読んで、以下には私が印象に残ったところを抜粋しておく。

 日本がどこまでも守りたいものとは、フリーで、リベラルで、オープンな国際秩序、多国間の枠組みであります。
 われわれが営々続けてきた軍縮の努力を北朝鮮は一笑に付そうとしている。
 対話による問題解決の試みは、一再ならず、無に帰した。
 何の成算あって、われわれは三度、同じ過ちを繰り返そうというのでしょう。
 北朝鮮に全ての核・弾道ミサイル計画を、完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な方法で放棄させなくてはなりません。
 そのため必要なのは、対話ではない。圧力なのです。
 「全ての選択肢はテーブルの上にある」とする米国の立場を一貫して支持します。
 必要なのは行動です。北朝鮮による挑発を止めることができるかどうかは、国際社会の連帯にかかっている。
 残された時間は多くありません。

自分の超過激な演説に酔っている感じがすることと、安倍首相の日本国内での日頃の言動から「フリーで、リベラルで、オープンな」とか「検証可能な、かつ、不可逆的な方法」なんて表現が飛びだすとは意外というか意味が分かっているのかと訝(いぶ)しい。人の振り見て我が振り直せという諺(ことわざ)を教えてやらなければならないだろう。
そのため必要なのは、対話ではない。圧力なのです」というのは、対話を拒否したり、はぐらかしてまともに対話をしようとしない安倍首相らしいといえば、らしさ丸出しと言えようか。
残された時間は多くありません」というのも、安倍政権のことか、安倍首相や昭恵夫人に司直の手が近づいていることに対する危機意識にもとれそうだ。
「全ての選択肢はテーブルの上にある」とする米国の立場を一貫して支持します」、「必要なのは行動です」というのは、もはや軍事行動=戦争をしかけることを世界各国に訴えているかのようだ。そして、日本は、その準備があることを自信満々に宣言したかのようである。

安倍首相は、トランプ大統領が先頭になって戦争をしてくれると思い込んでいるようだ。トランプ大統領は、“安倍君、そこまで言うなら、まずは、北朝鮮に近い日本が先陣を切って、戦争をおっぱじめてくれ。その様子を見て、参戦するかしないか考えてみる”と言うかもしれない、なんてことを安倍首相は考えたことがあるだろうか。

国民に命を差し出せと言っていることと同じであることをわかっているのだろうか。一触即発の事態になれば、自衛隊員だけでなく、多くの国民が血を流す危険を招くことは目に見えている。そうなっても、自分(たち)だけは大丈夫と思い込んでいるから、平気で過激な発言を繰り返すのか。どんな脳細胞なのか頭の中を覗いてみたいものだが、空っぽだったりしたら・・・。

何を望んで、そんなに過激な発言を繰り返すのか。それによって、日本は何か得られることがあるのだろうか。得られるとしたら、大いなる危険だけではないのだろうか。

われわれが営々続けてきた軍縮の努力を北朝鮮は一笑に付そうとしている」というが、安倍首相は、軍縮の努力を営々と続けてきただろうか。それは、ちがうだろ~
国際社会に向かって嘘を言ったらいかんだろ~

衆議院を解散して、そして、北朝鮮問題で危機を煽り、疑惑の隠蔽を図ろうとしているとしか思えない安倍首相こそが、いま、日本にとって一番危険な人物ということだ。対話を拒否し続ける安倍首相とその取り巻き連中に政治の舞台からさっさと引退してもらうためには、安倍首相自らが言うように、「必要なのは、対話ではない。圧力なのです」。そして、「必要なのは行動」だというから、そのようにしようではないか。

2017年9月18日月曜日

最善の安全保障策は優れた政治家を選ぶことだ-老人よ覚醒せよ




報道によれば、9月15日早朝に北朝鮮がミサイルを発射した3分後の午前7時にJアラート(全国瞬時警報)が12道県(北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県、長野県)の617市町村という広範な地域に発信され、「建物の中、または地下に避難してください」と呼びかけられたそうだ。そして、その7分後に、「ミサイルは北海道地方から太平洋へ通過した模様」と伝えられたそうだ。

当該12道県の総人口は、2千5百47万9千人(2016年:総務省統計局:2017年4月14日公表)である。早朝であるとはいえ、通勤・通学での人の移動を考えると、当時、当該道県にいた人の数は人口統計の数字とは異なるだろうが、2,000万人を優に超える人々が一斉に避難行動をする姿が想像できない。

実際にどのような避難行動をしたか報じられていないから何とも言えないが、Jアラートを発した政府は、Jアラートを発するたびに、発せられた地域の人々が本気になって対応をしたら、どれだけ混乱が生じるか慎重に検討しているのだろうか。

もっとも、北朝鮮のミサイルの発射に際してJアラートを発しても、国民の多くはミサイルが日本を直撃するなどとは考えていなくて、安倍政権お得意の無思慮で頓珍漢な自分よがりの無策に等しい駄策悪策(造語です)とみなして普段通りの生活を粛々と営むだろうから、まあ、Jアラートを発して広範囲に避難を呼びかけても許してくれるだろうぐらいにしか思っていないのだろう。その証拠に、安倍首相はじめ政権の面々は、Jアラートを発していながら、どんな行動をとっていたのだろう。大騒ぎの割には、特に変わった様子も報道されていないような気がする。

北朝鮮のミサイル発射に危機感を煽り続けている安倍政権だが、13日から15日にインドを訪問して、昭恵夫人とともにインドの衣装を着てパレードをしてもらい、名所旧跡を案内されてご満悦の日々を過ごしている。何とも違和感を覚え、とても恥ずかしくなる光景である。いい気なもんだ、というのが率直な印象である。以下の写真は首相官邸のウェブサイトから。動画は、こちらから。








インド訪問では、外務省のウェブサイトに以下のようなインドに対する経済協力(円借款及び無償資金協力に関する書簡の交換)の内容が掲載されている。

円借款案件の概要及び供与条件案件の概要
(1)ムンバイ・アーメダバード間高速鉄道整備計画(1,000億円)
この計画は,マハラシュトラ州ムンバイからグジャラート州アーメダバード間において,日本の新幹線システムに基づき,高速鉄道及び研修施設を建設することにより,大量かつ高頻度な旅客輸送システムの構築を図り,もってインド国内広範囲における効率的な旅客輸送システムの実現を通じて,連結性の強化に寄与することが期待されます。
(2)グジャラート州アラン及びソシヤ地区シップリサイクル環境管理改善計画(85億2,000万円)
この計画は,グジャラート州アラン及びソシヤ地区において,シップリサイクル(船舶の解体・撤去)関連施設等を改善し国際条約に適合するシップリサイクル方法を導入することにより,シップリサイクルにおける環境管理及び労働衛生管理の改善を図り,もって同国の環境保全と持続的産業発展を通じて,産業競争力の強化及び持続的で包摂的な成長への支援に寄与することが期待されます。
(3)北東州道路網連結性改善計画(フェーズ2)(386億6,600万円)
この計画は,インド北東州地域において,国道40号線の改良及び国道54号線のバイパス新設等を行うことにより,同地域内及び国内外他地域との連結性向上を図り,もって同地域内の経済開発を通じて,連結性の強化に寄与することが期待されます。
(4)コルカタ東西地下鉄建設計画(第三期)(259億300万円)
この計画は,西ベンガル州のコルカタ都市圏において,大量交通輸送システムを建設することにより,増加する輸送需要への対応を図り,もって同都市圏の交通混雑の緩和と交通公害減少を通じた地域経済の発展及び都市環境の改善を通じて,産業競争力の強化に寄与することが期待されます。
(5)グジャラート州投資促進プログラム(168億2,500万円)
この計画は,グジャラート州において,財政支援を通じて海外直接投資等の民間投資促進や産業振興,産業人材育成に関連する政策・制度の改善を促すことにより,同州の道路,電力,水道等のインフラ投資環境の整備を図り,もって同州に対する海外直接投資等の民間投資増加を通じて産業競争力の強化に寄与することが期待されます。

円借款案件の供与条件
 上記(1)

  (ア)金利年0.10%
  (イ)償還期間50年(15年の据置期間を含む。)
  (ウ)調達条件タイド
 上記(2),(3)及び(4)

  (ア)金利年1.20%(コンサルティングサービス部分は年0.01%)
  (イ)償還期間30年(10年の据置期間を含む。)
  (ウ)調達条件一般アンタイド
 上記(5)

  (ア)金利年0.60%
  (イ)償還期間15年(5年の据置期間を含む。)
  (ウ)調達条件一般アンタイド
無償資金協力案件の概要
   ヴァラナシ国際協力・コンベンションセンター建設計画(22億4,000万円)
この計画は,ヴァラナシ市において国際協力・コンベンションセンターを建設することにより,国内外の人的・文化的交流の促進を図り,もって観光分野の振興を通じた産業競争力の強化に寄与することが期待されます。
円借款は合計で1,899憶1,400万円に上る。償還期間は最長50年である。無償資金協力も少なくない金額である。

日本が、多額の国際援助をしていることはよく知られている。JICA(国際協力機構)の2016年の『年次報告書』(2015年度実績)を見ると、世界150か国・地域に対する資金援助は以下のようである。

〇日本全体のODA実績(暦年実績。支出総額。東欧・卒業国等への支援を含む) 1兆8,351億円
〇 JICAの技術協力事業等の経費実績(資金協力・管理費を除く) 1,917億円
〇 JICAの有償資金協力実績(新規L/A承諾) 2兆2,609億円
〇 JICAの無償資金協力実績(新規G/A締結) 1,117億円


そして、これまでの累積金額は、33兆2,972億円と記されている。また、無償資金協力案件一覧(2015年度実施分)には、154件(58カ国・地域)に 1,116憶8300万円とある。

国際協力に多額の金額を国家予算から支出することに文句を言おうとするわけではない。日本が途上国の発展に協力することは大いに進めるべきである(その方法や多額の資金の使い方、援助の仕方に問題がないわけではないが)。しかし、である。

安倍首相が、国内の経済、政治にデタラメばかりを繰り返して問題を起こし、解決に何らの方策も講じず、責任も取らずに、いけしゃあしゃあ(人にどう思われようが、つら憎いまで平気でいるさま:広辞苑)と得意になって国際協力に大盤振る舞いをしていることは何ら褒められたことではないばかりか、許せないことである。

北朝鮮の脅威を煽り、戦争準備をするがごとくに防衛費を増額して、アメリカから兵器を高額で購入する。Jアラートで国民の命を守る振りをする。Jアラートが発せられたら、建物の中や地下に避難し、近くに建物や地下が無い場合には、頭を抱えてうずくまるように勧める。ミサイルや核兵器の脅威を煽ることと勧めている避難の仕方との落差の大きさには呆れるというか国民をおちょくるのもいい加減にしろ、といいたい。

このブログで前にも書いたが、技術的に詳しくなくても、超高速で超高空を飛ぶ大陸間弾道弾(ICBM:intercontinental ballistic missile)を空中で迎撃することは至難の業であることはわかる。技術の粋を集めて迎撃兵器を作ったとしても、そして、また、それを購入して配備したとしても、お守りやおまじない程度の気休めになったとしても、防衛には何の役にも立たない。作ることと、その兵器が有効であることは別問題である。

もし、迎撃兵器が目的通りに機能するならば、誰も攻撃用のミサイルを飛ばそうなどと考えるわけがない。攻撃用ミサイルは全くの無駄になるだけだからである。迎撃兵器が役に立たないことが明々白々だから、攻撃ミサイルを夢中になって開発しようとするのである。こんな常識的なことがわからないとすれば、クルクルパーである。

野球では、3割打者は好打者である。たった3割しか打てなくても誉めそやされる。それだけ投手有利で打者不利のゲームである。打ち損じの方が7割と遥かに多くても許されるどころか感心される。抗がん剤の奏効率の基準は2割と言われている。ここでいう奏功(効果が現れること)とは、がんが縮小することで、完治したことではない。抗がん剤治療が開始されてから4週間の間に、その治療を受けてがんが50%縮小した患者の割合が2割ということである。これでも、その抗がん剤は奏効率が高いと判断される。

迎撃ミサイルや政府が推奨する避難の仕方の奏効率がどれほどだがわからないが、大量殺戮兵器の奏功率は極めて高いことだけは過去の数々の実例を挙げるまでもなく、誰でもがわかっている。高度の兵器を用いるときには、攻撃有利・迎撃不利、しかも、圧倒的に攻撃が有利である。武力で防衛するということは、迎撃用兵器を配備することことではなくて攻撃用兵器を大量に抱えることである。いまの北朝鮮は、その好例である。北朝鮮が迎撃用兵器を配備しているということを聞いたことがない。

では、なぜ、役に立たない迎撃兵器などを考案したのだろうか。答えは簡単である。本当は、誰も大量殺戮兵器など使いたくはないからである。もし、攻撃ミサイルを完全に迎撃できれば、他国をミサイルで攻撃しようなどと思わなくなるだろうという期待というか幻想があったからだろう。だから、とにかく迎撃ミサイルを作って配備することが目的になったのである。しかし、迎撃ミサイルの性能向上は、攻撃ミサイルの性能向上を上回ることができないことも明らかになった。

もう、ここまで言えば、膨大な国家予算を投じて武力による安全保障を図ろうとしても、そんなことは何ら安全保障の手段になり得ないと結論付けるほかはないだろう。建物や地下に入ったり、頭を抱えてうずくまることを避難訓練で体得しても、身の安全を守ることはできないのである。

避難訓練に精を出すことよりも、武力に頼らず、真に平和を愛し、国民の安全と幸福を願い、諸外国から羨望のまととなるような豊かで平和な国づくりに平和憲法を武器にして懸命に取り組む頭脳明晰で不正を許さない優れた政治家を選ぶことこそが、国の安全保障にとって最も賢明で有効な方策であろう。

学校では、ミサイル着弾に備えて生徒に役にも立たない避難訓練させるよりも、真に平和を愛する政治家とはどんな人物かを教えることの方が遥かに生徒の安全につながり、恒久平和の担い手を育成することになるだろう。

どの選挙でも常に高い投票率を示し、有権者の中でも次第に高い割合を占めるようになって来た高齢者には、平和国家を維持・発展するためには、どのような政治家を選ぶべきか手本を見せてほしいし、高齢者には、そうすることが次の世代に対する責任であることを肝に銘じてもらいたい。クルクルパーが寄って集(たか)って軍事国家にしようとしている現在の日本を座して見ているのは、次世代に対する責任放棄であるだけではなく、犯罪に加担するようなものである。

そんなこと言ったって、攻撃されたらどうするんだよ、という声が出そうだが、攻撃されたら、その時点で負けである。攻撃されないように、戦争は、勝者も敗者もなく悲惨な結果だけが残る忌まわしいものであることを知らしめることができなければ、政治家は、政治家として失格であることを肝に銘じなければならないし、国内外に向けてそうした説得ができない政治家を選んだとしたら、それは国民の責任であり、大恥である。

折しも、安倍首相は、衆議院の早期解散を決めたそうだ。森友問題や加計問題、南スーダンの日報問題など、何一つ責任をとることもなく、支持率が幾分かは回復したからといって、内閣改造をしたばかりで、「仕事人内閣」だとか「人づくり革命」だとかぶち上げといて、何の仕事もしないままに解散総選挙に多額の公金を消費しようというわけである。最後まで無駄遣い内閣を押し通そうというつもりなのか。

総務省の「平成25年行政事業レビューシート」によれば、平成24年12月16日に実施した第46回衆議院議員総選挙では、587億5,300万円が使われている。今回も同程度か、それを上回る税金が不正隠しと自己保全のための総選挙で使われる。こんな政権を平気で見逃すとしたら、国民は自分の首を絞めるだけだ。

国民を愚弄した悪政をし続けてきて何ら責任を取ることもせずに舌先三寸で言い逃れてきた安倍政権を許して脳天気のままに税金を払い続けることができるとすれば、まさに正気の沙汰ではないだろう。国民の正気を取り戻すために、老人よ覚醒せよ