2017年9月24日日曜日

現在の危険なムードに疑問と怒りを感じないのは日本を悲惨な結末に陥れる手伝いをしていることになる

とても危険なムードが日本を覆っている。

深く考えたり調べたりすることもなく、思いつきと自分が容易に理解できる範囲の内容の情報しか受け入れることができず、それを超える情報や知識は、自分が理解・納得できるように曲解する。

安倍首相を先頭に、そんな無知で無思慮で自分勝手で思い込みの激しく、研究というよりも勉強すらしていないことが露骨に表れている連中が、日本を危険に陥れるようなことを何の躊躇もなく、言ったりやったりしている。

そして、そうしたことを煽るがごとくに、政治ジャーナリストだか政治評論家として知られている奴儕(やつばら)や、これを機会にテレビデビューしました顔の若い得体のしれない笑顔を振りまく〇〇の研究家だか△△に詳しいと紹介される人物がわけ知り顔で放言(思うままに言いちらすこと。また、無責任な発言:広辞苑)しては、バラエティ番組を盛り上げている。

なんだ、こいつらは、というのが正直な感想で、なんでこいつなんかがテレビでもてはやされるんだと気分が悪くなる。まあ、これも、怪しげな商品の紹介にある「個人の感想です」と言うこともできる。

麻生大臣が(まだ、大臣や副総理やっているのが不思議だが)、また、暴論を吐いた。

報道によれば、彼は、23日に宇都宮市内での講演で、朝鮮半島から大量の難民が日本に押し寄せる可能性に触れたうえで、「武装難民かもしれない。警察で対応するのか。自衛隊、防衛出動か。射殺ですか。真剣に考えなければならない」と語った、ということだ(動画はこちら)。

何とかにつける薬はないの好例としか言いようがない。聴衆は、これを聞いて喝采したのがブーイングがあったのか、そして、どこの誰が講演会を企画し、彼なんかを演者として招いたのか報道からだけではわからない。調べるのも億劫だが、どうせ仲間内の怪しげな団体だろう。

酔っぱらって酒のつまみとして無責任な戯言をぬかしているのならバカな老いぼれと軽蔑して無視しておけばいいが、いやしくも一国の大臣とあろう者が、素面(しらふ)で本気に得意げに公の場で大勢(参加者数も不明だが)に向かって、「武装難民かもしれない」などという荒唐無稽な作り話をし、難民の実情を全く知らず、真剣に考えたことも調べたこともないことをさらけ出す低能ぶりで「難民を警察や自衛隊が射殺」などと、麻生大臣の愛読書と言われる漫画でも描かれないようなことを臆面もなく言うなんて、日本人として恥ずかしいやら情けないやらを通り越して、吐き気がする。こんな奴が閣僚として高給をとり、高額な政治資金を無駄遣いしていることが許されるわけがない。

ちなみに、麻生大臣の公式ウェブサイトを覗いてみると、「活動記録」は2011年5月27日の「スポーツ議員連盟総会」出席が最後になっており、「活動・論文」のところには、2008年3月以降は何も書かれていない。要するに活動していないということであり、眠っているということだ。国会に出席している時の様子は、政治家として長いこと活動休止していることを国民に知ってもらいたいための賢明なアピールだったということのようだ。それとも、眠ったふりして、自らのウェブサイトにかけない悪さを長いことやり続けているのかもしれない。



【ワシントン共同】米国が南シナ海や東シナ海で中国と軍事衝突した場合に米軍が米領グアムまで一時移動し、沖縄から台湾、フィリピンを結ぶ軍事戦略上の海上ライン「第1列島線」の防衛を同盟国の日本などに委ねる案が検討されていることが15日分かった。昨年7月に陸上幕僚長を退職した岩田清文氏がワシントンのシンポジウムで明らかにした。
 米軍を中国近海に寄せ付けない中国の「接近拒否戦略」に対応するためで、中国が開発した「空母キラー」と呼ばれる対艦弾道ミサイル「東風21D」による空母撃沈を避ける狙いがある。実際にこの案が採用されれば、自衛隊の役割拡大が求められるのは確実だ。

トンデモナイことが書かれていることがわかるだろう。これが、安倍首相の言う集団的自衛権だ。「近いところは、お前のところがやれ。俺たちは空母が沈められるのは困るから、空母を持っていない日本なら構わないだろう」と言われているということだ。

対中国にしろ対北朝鮮にしろ、アメリカが軍事衝突した際には、アメリカは、自国の領域は自分で守るが、それ以外の領域は日本に任せるということだから、アメリカが守ってくれるから日本もそれなりの協力を、なんてことではないことが明らかだ。もし、日本が、中国や北朝鮮と軍事衝突することがあれば、アメリカは、すぐに駆け付けて日本と共同で戦ってくれるというわけではなくて、自国の領域に影響が及ばない限りは遠くから傍観しているという案だと言うことだ。

中国も北朝鮮も、この案は当然承知しているだろうから、安倍首相や取り巻き連中がトランプに迎合してアメリカの力を頼りに過激な発言をしていい気になっていることを笑っていることだろう。外交に懸命になって努力せずにアメリカの武力と安保条約に頼り切ってというか心底信じてというか、全く幼稚で浅薄(せんぱく:学問や思慮が足らず浅はかなこと。広辞苑)な知識で物事を独りよがりに判断し、それを人に押し付ける最悪な首相と閣僚たちだ。

そんな連中に政治をゆだねていることに疑問と怒りを感じないのは、日本を悲惨な結末に陥れることに協力していることになる。そして、その付けは自分たちに回ってくることを、真剣に物事を考えたことなどありそうもない麻生大臣も言うように、真剣に考えなければならない

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