2017年9月27日水曜日

記憶力の衰退した政治家や官僚に贈る絶品

老妻とお喋(しゃべ)りしていたとき、近くのたまに行く小規模の商業複合施設の名称が二人とも思い出せなかった。二人して、「あれ?」と言って、ああでもない、こうでもないと思いつくままに色々と上げてはみたものの、どれも別のスーパーや複合施設ばかり。

最近こういうことが多くなって、二人で競い合うように思い出し比べをすることが一種の楽しみになっている。先に思い出した方は嬉しがり、そうでない方は、「すごい!」と単純に感心する。

認知症の初期症状ではないことは“確認済み”だから、これがいわゆる老人性健忘症か、と老いを実感する。

10%割引の案内に誘われて別の安売りスーパーに買い物に出かけるついでに確かめようと車を走らせた。そして、通りすがりに、その商業複合施設の看板に書かれている名称を見て、二人して大笑いをして、「なーんだ」ということになったが、「思い出せないもんだね」と二人して少々落ち込んだ。

安売りスーパーで買い物をしているときに、すごいものを見つけた。「記憶力を維持する」と銘打ったガムである。早速購入した。


裏面には、ちっちゃい字で次のような能書きがある。「イチョウ葉フラボノイド配糖体及びイチョウ葉テルペンラクトンは、中高年の方の、認知機能の一部である記憶力(言葉や図形などを覚え、思い出す能力)を維持することが報告されています。本品は、事業者の責任において特定の目的が期待できる旨を表示するものとして、消費者庁長官に届出されたものです。ただし、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません」。

ガムにしては堅苦しくて難しい能書きであるが、このネーミングには感心する。言いたいことが素直にそのままである。「希望の党」や「日本のこころ」なんていう小学生じみて気恥ずかしくなる政党名に比べると、消費者の心をぐっとつかんで購買欲をそそるセンス抜群の商品名だと思う。

早速、老妻と二人で、くちゃくちゃと“噛みしめる”。なんとなく、記憶力が維持されそうな気がするが、何粒を口に入れたかわすれてしまった。12粒入りだから残りを数えたが、値段がいくらだったかは思い出せない。

ともあれ、事実を突き付けられても「記憶にない」を連発してきた政治家や官僚に、バカにつける薬に替わって、このガムを大量に贈ってやろうかとかと思うが、どうだろうか。

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