2017年9月21日木曜日

いま、日本にとって一番危険な人物は・・・

報道によれば、20日午後(日本時間21日未明)の国連総会で一般討論演説を行った。

国連総会での演説ということだから、国連加盟のすべての国の代表者や関係者が会議場に参集して拝聴するものと思っていたら、そうじゃないらしい。聴きたい演者の演説だけを聴けばいいようだ。まるで、研究者が集う学会大会などで、関心を集めない発表が並ぶ会場で、聴衆がパラパラとしかいない会場風景のようだ。

テレビでは会場全体が放映されなかったが、ウェブ上には以下のような会場風景が掲載されていたので拝借する。安倍首相が “ 力を込めて懸命に演説している ” のに、大きくて立派な総会会議場はガラガラで、リハーサルをしているのか、はたまた休憩時間かと思うほどだ。ちなみに、3枚目の画像は、トランプ大統領が演説したときの会議場の光景だ。比べてみれば、なんとま~・・・。

安倍首相の演説を聴こうとするのは物好きか変わり者か、昼寝をしに来たのか内職をしに来たのかと思わざるを得ない。大多数は、愚にもならない演説を聞くより、会場外で他国の代表らと意見交換したり、遊びに出かけていた方が実り多いと判断したのだろう。世界の多くの国の代表は正直でまともということか。





安倍首相の演説を最前列でメモを取りながら、無表情にというか面白くなさそうにというか、聞いていたのは、北朝鮮のメンバーとのこと。いわくありげで不気味ではある。


ウェブにはいろいろと画像を掲載してくれる人がいる。拝借する。順に、フランスのマクロン大統領、イスラエルのネタニヤフ首相、イランのロウハニ大統領、カタールのタミーム首長。聴衆が安倍首相の演説の時よりもはるかに多いことが見て取れる。





ウェブ上では、中曽根康弘、細川護熙、河野洋平、鳩山由紀夫の各氏が国連総会で演説した時の画像も掲載されている。聴衆の数は安倍演説の時よりもはるかに多い。鳩山由紀夫首相(当時)の演説では満員の盛況であった。

どんな内容の演説だったかは、安倍首相の広報誌と見なされている産経新聞が、ご丁寧に演説の全文をウェブ上で公開している。それを読んで、以下には私が印象に残ったところを抜粋しておく。

 日本がどこまでも守りたいものとは、フリーで、リベラルで、オープンな国際秩序、多国間の枠組みであります。
 われわれが営々続けてきた軍縮の努力を北朝鮮は一笑に付そうとしている。
 対話による問題解決の試みは、一再ならず、無に帰した。
 何の成算あって、われわれは三度、同じ過ちを繰り返そうというのでしょう。
 北朝鮮に全ての核・弾道ミサイル計画を、完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な方法で放棄させなくてはなりません。
 そのため必要なのは、対話ではない。圧力なのです。
 「全ての選択肢はテーブルの上にある」とする米国の立場を一貫して支持します。
 必要なのは行動です。北朝鮮による挑発を止めることができるかどうかは、国際社会の連帯にかかっている。
 残された時間は多くありません。

自分の超過激な演説に酔っている感じがすることと、安倍首相の日本国内での日頃の言動から「フリーで、リベラルで、オープンな」とか「検証可能な、かつ、不可逆的な方法」なんて表現が飛びだすとは意外というか意味が分かっているのかと訝(いぶ)しい。人の振り見て我が振り直せという諺(ことわざ)を教えてやらなければならないだろう。
そのため必要なのは、対話ではない。圧力なのです」というのは、対話を拒否したり、はぐらかしてまともに対話をしようとしない安倍首相らしいといえば、らしさ丸出しと言えようか。
残された時間は多くありません」というのも、安倍政権のことか、安倍首相や昭恵夫人に司直の手が近づいていることに対する危機意識にもとれそうだ。
「全ての選択肢はテーブルの上にある」とする米国の立場を一貫して支持します」、「必要なのは行動です」というのは、もはや軍事行動=戦争をしかけることを世界各国に訴えているかのようだ。そして、日本は、その準備があることを自信満々に宣言したかのようである。

安倍首相は、トランプ大統領が先頭になって戦争をしてくれると思い込んでいるようだ。トランプ大統領は、“安倍君、そこまで言うなら、まずは、北朝鮮に近い日本が先陣を切って、戦争をおっぱじめてくれ。その様子を見て、参戦するかしないか考えてみる”と言うかもしれない、なんてことを安倍首相は考えたことがあるだろうか。

国民に命を差し出せと言っていることと同じであることをわかっているのだろうか。一触即発の事態になれば、自衛隊員だけでなく、多くの国民が血を流す危険を招くことは目に見えている。そうなっても、自分(たち)だけは大丈夫と思い込んでいるから、平気で過激な発言を繰り返すのか。どんな脳細胞なのか頭の中を覗いてみたいものだが、空っぽだったりしたら・・・。

何を望んで、そんなに過激な発言を繰り返すのか。それによって、日本は何か得られることがあるのだろうか。得られるとしたら、大いなる危険だけではないのだろうか。

われわれが営々続けてきた軍縮の努力を北朝鮮は一笑に付そうとしている」というが、安倍首相は、軍縮の努力を営々と続けてきただろうか。それは、ちがうだろ~
国際社会に向かって嘘を言ったらいかんだろ~

衆議院を解散して、そして、北朝鮮問題で危機を煽り、疑惑の隠蔽を図ろうとしているとしか思えない安倍首相こそが、いま、日本にとって一番危険な人物ということだ。対話を拒否し続ける安倍首相とその取り巻き連中に政治の舞台からさっさと引退してもらうためには、安倍首相自らが言うように、「必要なのは、対話ではない。圧力なのです」。そして、「必要なのは行動」だというから、そのようにしようではないか。

0 件のコメント:

コメントを投稿