2014年4月16日水曜日

STAP細胞騒動は続く-理研の笹井副センター長の会見を視た

予告通りに笹井副センター長の会見が行われた。小保方会見と同様に、コタツに入って、テレビとインターネット中継の両方を妻と“鑑賞した”が、2時間半を過ぎたところで、歯科医院への予約時間が迫ったので、やむを得ずに中座した。

冒頭の挨拶の場面を、つい小保方さんと比較してしまった。彼女は、ドラマの主役が演ずるごとくに滔々と謝罪を述べて、ビックリさせられた。まさにドラマチックであったが、理研のケビン・コスナーこと笹井さんの挨拶は、“おれ、謝るのって苦手なんだけど、しゃーねーな”、という気持ちを何とか包んで、という感じで迫力に欠けていた。ということで、妻の判定は、この勝負は完全に小保方さんの勝ちであった。

Nature論文への関与の仕方など、これまでのいきさつをかなり詳しく説明して、この間に笹井さんのことで散々言われていたことに一つひとつ回答していた。あたかも先行研究をレビューするかのようであった。うん、さすが、と思わせた。

圧巻は、いわゆる科学的部分の説明というか解説というか、そうしたところになると、講演調で淀みなく、しかも慎重に教え諭すがごとくに話を展開していったところである。この勝負は小保方さんを圧倒していて、役者が一枚も二枚も上という感じで、笹井さんの完勝である。

以上は、舞台上で役者を共演させたときの判定である。日時と場所が違うので正確には共演とは言えないかもしれないが、テレビで“鑑賞”している観客にとっては大物同士の共演と言えなくもないだろう。

事の是非は、まあ、よくわからん、というところだが、繰り返しになるが、最大の問題は、Nature論文に見られる不正であり、STAP細胞にしろSTAP幹細胞にしろ、それらが、あったか、なかったか、ということでる。あるかもしれないし、ないかもしれないから検証してみなければとか、検証に値する仮説であるとかどうとかという問題ではないのだ。このあたりのことが、まだ理解されていないようで、笹井さんの会見で、ますます問題が拡散されてしまった。

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