ノーベル物理学賞の快挙を祝うとともに平和賞受賞を期待する

ノーベル物理学賞を３人の日本人が受賞した。中でも、中村修二教授とは若干のゆかりがあるので、ことのほかうれしい。そして、受賞内容が、このブログでも書いたことがあるＬＥＤ電球に関わることなので、今回の受賞がすごく身近に感じる。とてもおかしな感想と我ながら思うが、とにもかくにも、快挙を素直に喜びたい。

余人が成し得ないことを成す人には惜しみない賞賛を贈りたいが、今回もそうだが、ノーベル物理学賞が授与されたのが日本人ということで、「日本人は物理学に強い」などと、したり顔で言う科学評論家にはガッカリする。受賞は日本人にとって喜ばしいことであるが、物理学賞は日本人に授与されたものでも、日本という国に授与されたものでもない。

安倍首相が受賞者の赤城教授に電話で祝辞を述べていたが、彼がすべきであったことは、このブログでも書いたことがあるが、これから発表になるノーベル平和賞の候補に挙がっている日本の「憲法９条」を日本人の先頭になって強く押すことであった。オリンピック招致のときにあれほど力を入れ得意満面でスピーチしたのに、平和賞に関しては何もしない。残念であると同時に悲しくもある。

平和賞は、これまでにもたびたび例があるように、団体にも授与される。今回授与されれば、時の首相として後世に名を残すことになるのだから、一国の首相として、これほど名誉なことはないのではないかと思う。そして、安倍首相が望むであろう日本人としての愛国心を強化することにつながるにちがいない。