2014年8月27日水曜日

理研の会見を視聴した-相変わらずのおふざけで世界に大恥をさらして平気な神経に呆れた

またまた腹立たしい会見を4時間も視聴してしまった。

午後1時半から始まった会見の第1部は、「研究不正再発防止をはじめとする高い規範の再生のためのアクションプラン」についての説明だった。最初に野依理事長が挨拶に立って、そのプランの意義について語ったが、まるで他人事のようで、自らの責任については何も言及しなかった。呆れてものが言えない。同席の川合、坪井の両理事も、自分たちが所属する組織の問題という自覚がないのではないかと思うような無責任な態度に終始していた。とくに、野依理事長は、もう完全に、知識人の体(てい)を成していなかった。くどくどと、わかりきったことを、しかも、自分がしていることと、いま話していることの矛盾を少しもわかっていないで口をとんがらせて話していた。見ていて恥ずかしかった。早くお引き取り願いたいものである。

これまで明々白々な不正行為に対して何もアクションを起こさなかったのに、研究不正再発防止も何もあったものではない。「高い規範の再生」などという言葉が、一体、どこから出てくるのか。笑ってしまう。あきれてしまう。

不正行為をきっちりと処分してこそ、不正再発防止を口にすることが許される。いまや理研はアノミー(無規範)状態である。不正を処分できずに、責任も取らない。そんな人間が、「高い規範の再生」を恥も外聞もなく口にする。不正を放置しておいて、これから調査を進めることをアクションプランに入れている。呆れてものが言えない。

第2部では丹羽博士の検証実験で、Nature論文に発表した方法ではSTAP細胞はできないことが明らかになった。コツや手技の上手下手の問題を残しているようなことを言って、それが小保方晴子に実験をさせる理由だそうだが、なんで、そんなに回りくどい無駄なことをするのか理解に苦しむ。異常だ。

更に条件を変えて実験を続けるそうだが、それは検証実験ではなくて、新規の実験だろう。新規に実験することは何の批判も受けないだろうが、それには、それまでの不正行為に関わる問題に決着をつけてからだろう。

今回の会見も、これまで同様に、遊びかおふざけの域を出ない。4時間もかけて行われた2部構成の今回の会見で、理研は、予算だけは潤沢に与えられていて外見は立派だが、組織の中身はと言えば、理念も知性も常識もない連中が牛耳っているとんでもない組織であることを自ら堂々と公言したことになる。世界の一流研究機関に伍する科学研究機関とは到底言えないことを世界に強烈にアピールしたということである。それは、まさに世界に大恥をさらしたことであり、そうしたことを平気でやれる神経に呆れたというか、そうした組織が大手を振っていることに恐怖さえ感じる。

理研なんかなくても、日本の科学研究が世界に後れを取るなんてことはない。なにを勘違いしているのか。日本が真に科学立国になるためには、こんなどうしようもない組織をまずは解体・廃止することであろう。そうしたことをキチッとできないのなら、その程度の国として世界は見るだろう。ノーベル賞受賞者だからと無条件にただただありがたがって無為無策の理事長が居座ることを許している国を世界は尊敬などしないであろうし、日本は依然として文明が開化していない前近代的な後進国と嘲(あざけ)るだろう。恥ずかしいことである。

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